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無くしたものは戻ってこないのよ
ある日、里見とコウゾウはハーバーランドでデートをして、そこでコウゾウは青いガラス玉が金属の小さな籠に入ったようなペンダントを里見に買ってあげた。
里見はそれを非常に気に入って毎日着けていたのだが、それの悪い所は、金具が外れやすい点であった。
かしゃん。
落とした!
はっとして里見は辺りを見渡した。ない。届けは出した。見つからなかった。
逃がした魚は大きい。
コウゾウはそれからも時々、ネックレスを里見に贈った。
今も、里見は封筒を開けている。
そう、2人は遠距離恋愛なのだ。
出てきたのは、ループタイのような水色の透明な石のついたネックレス。
平田コウゾウは、何気にお洒落な男なのであった。