第二話 獣王ガシュウ討伐
ボスは、黒い虎のような敵で、
めちゃくちゃ速かった。
ついていけない!
だが、楽しい!!
黒虎は獣王ガシュウという敵のようだ。
俺はもともと持っていた片手剣を上に投げて、太刀で思い切り相手の方へと飛ばす。
その剣には、魔力吸収(攻撃したときや剣で相手の攻撃を止めた時に相手のMPを吸収できる。上位のスキルならば範囲が拡大される。龍からそれを習得する魔導書?を入手したので片手剣に使った)
の能力がついているので、相手のMPを吸収できる。
MPで相手は動いているので、大量にMPはあるのだが、走り回っていればMPはいずれなくなる。
だがかなりの時間にわたって俺は虎に追尾していたので、半分くらいはなくなっているのかもしれない。
魔力吸収で動きが鈍くなった虎は、俺のほうへ顔を向けた。
その瞬間、後ろ足で地面をけって、一瞬でこちらのほうへ来る。
その勢いで突進しようとしているようだ。
「ガルオオオオオオオオオォォォォォ!!!」
一気に距離を詰め、俺にあたりかけた時、
「そうはさせるかってんだよ!スキル発動!“ラッシュ”!」
ラッシュとは突進系の攻撃の下位スキルだ。
ラッシュという英語は突進を意味するらしい。
「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
パキィン!と割れるような音が鳴って、虎の角が折れた。
それで相手は怯んだ。
その瞬間、スキルを発動した。
「スキル発動!スロー!」
そういってる間にもう走り出しているが、虎は確実に遅くなっている。
スローとは相手の動きが5秒くらい遅くなる。
遅くなったところに本気で走り、足を斬り落とす。どうやら紙装甲だったようだ。
身動きが取れなくなった敵の顔に、全体重をかけた剣を突き立てた。
「ギャアアォォォォオオォォ!!!!」
トラは断末魔とともに、細かいポリゴンの粒子になって消えて、
代わりに数々のアイテムを落としていった。
黒虎の牙6個と、
黒虎の爪7個と、
黒虎の魂1つと
黒虎の誇りというスキルと、
黒虎の怒りと、
バトルヒーリングいうスキルをゲットした。
ほかにもアイテムはあるが、使えそうなものだけが↑だ。
いつの間にかレベルは125になっていた。
どんなゲームでも、ボスの経験値は高いようだ。
装備が覚醒しました。
覚醒した怒りの小太刀(左)
覚醒した怒りの小太刀(右)
となっていた。
前に青い渦が出てきた。
帰還ポイントに転移します。
街へ戻るには、がけを登ってください
と出てきた。
崖を登れば帰れたようだ。
そして、俺がワープしてきたのは、クマが蠍と戦っていた場所だった。