ほんのわずかな可能性
掲載日:2011/05/13
200文字小説、五作目です。
その日、ある男は突然の腹痛に襲われた。
彼は近くのコンビニに駆け込み、トイレのドアに手をかけた。
だが、開かない。
中から、
「すいませーん、入ってますー。」
との声。
彼は、中にいる人が用を足し終えるまで我慢はできそうにないと判断した。
彼は何も買わずに、店員の冷たい視線に背を向けて走り出した。
「たしか、この近くに別のコンビニがあるはずだ。」
彼は炎天下のなか、歩道を懸命に走った。
ほんのわずかな可能性を信じて。
読んでくださり、ありがとうございます。
感想等ございましたら、ぜひともお願いします。
今後の創作の糧にしたいと思います。




