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気まぐれしょうもナイト【更新不定期】  作者: すっとぼけん太
10/22

010 今日も元気にコストコへ、トコスコ、トコスコ!

家族で、ひっさしぶりにコストコへ。


……ところが、

店の前は、まるでディズニーの開園待ち大渋滞。

しかも、ゴールの駐車場は満車というバッドエンド。

……RPGなら即リセットボタン押してるやつ。


仕方なく隣のホームセンターの屋上に車を止めて、

家族で、トコスコ、トコスコ……歩いて向かうことに。



ハーイ! ここでみなさんもご一緒に――

「コストコへ、トコスコ! トコスコ!」

(……言った?ちゃんと声に出した?w)


店に入ると、相変わらずデカすぎるカート。

混雑した店内をゴリゴリ進みながら、


・プルコギビーフ

・巨大ミネラルボトル

・謎にデカい冷凍食品

・ディナーロール(36個入り)

・業務用ピザ ……


俺はスナイパー。

娘の押すカートへ、ポイポイと百発百中で投げ込む。


そんな中、ふと横を見たら分厚い外国の絵本が。

めくるとイルカやカニ、植物などが飛び出す仕掛け絵本。


「おぉ、オモロ!」

全部英語だが、海の生物編&植物編――2冊まとめてカートへポン。


【結果】


レシートの長さ、約2メートル。

お会計、まさかの2万8千円。


――いや、マジで?安いの?コストコって安いの??

むしろ高いの?……どっち!?(混乱)



そして本当の地獄はここからだった。


デカいホットドッグを食べて気分だけはアメリカン。

だが店を出て、目の前に立ちはだかるのは――山積みカート。


「パパ、これどうやって車まで持ってくの?」


一直線に積み上げて持ち上げる?――いやプロレスラーでも無理!

コストコのカートごとホームセンターへ突入、強行突破?

……店の人の視線が痛い。



少し呆れた娘たちの目――耐えきれず、八つ当たり。


「誰だよ!このバカでかいピザとか、ピスタチオとか買ったのは!」


娘たち、即反撃。

「パパの買った本が一番重いんだけど!」

「どんどん投げ込んでたの、パパじゃん!」


……チーン。


(まあ、言われてみれば、……その通りだわ)


――完敗。父、土下座。


結局、俺ひとりで走って車をコストコの駐車場へ回すことに。

――俺は孤独なランナーとなった。



ホームセンターでは買い物してないから、ちゃんと全額駐車料金を払って出発。

……駐車代、マジこんなにするんかい。(涙)

結局、今日いちばん高い買い物は“駐車場”かよ?


「よっしゃ!すぐコストコ駐車場に回り込むぞ!

 ――娘たち、待っとれよ、頼りになる父ちゃんを!」


コストコ方面の左側へと思った矢先――


「左折禁止!」

「また左折禁止!」

「え、ここも!?まさかのトリプル禁止!?」


まさかの“コストコだけ行かせないシステム”。


「ぜ、全部禁止かい!!」


気づけば口から出たのは――

「このままじゃ、津軽海峡まで行っちまうぞ!!」


……って、はいはい、そこまでは行きません。



そんな、こんなで、右折・右折・また右折……。

まるでドリフト大会みたいにハンドル切りまくって、命がけで戻ってきたら――


「おそいよ~~~~!!!!」


娘たちからの総攻撃。……カミさんもお疲れ顔。

俺はただの“運び屋モード”で荷物をトランクに押し込み、やっと帰宅。



「あー……疲れた。足つりそぉ……」


――今日の教訓。

コストコは戦場。


駐車場が満車でも、隣の店には絶対に止めるな。

――駐車代高いし、そこには必ず左折禁止トラップが待っている。


……でもまた行っちゃうんだよなぁ。


「コストコへ、トコスコ! トコスコ!」って。


【了】

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