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完堕ち 

2日後、立夫は水田の事務所の前で千賀子の出てくるのを待った


5月の中旬だが 日中は真夏のような快晴だったが・・ようやく陽が陰り始めていた

エロ動画を送った翌日もそして今日も欠勤してないのを確かめていた

郊外だが広い通りに面し 交通量もそれなりにあり バス停にも近い 


5時過ぎに 千賀子が出てきた 白いブラウスと黒のフレアーのミニスカートだった

立夫は後ろから近寄った これまでは 声をかけると無視され小走りにバス停に向かうが今日は違った

立ち止まったのだ


「前島さん、いい加減にしてください、あんなものを送り付けて 困ります!」

キッとした表情だった

「君のことが好きなんだ、何の返事もないし しかたなく送ったんだ」

「迷惑です! 消しましたから もう付きまとわないでください!」


「どうしても受け入れてくれないのかい?」

立夫の大きな体が迫ると 千賀子はあとずさりしつつ 負けじとばかり声を荒げた

「あんな下品なものをナニを考えてるんですか! 受け入れるなんてできません!」

「この40日の間 懸命に誠心誠意で頼んでいるのにその言い草はなんだ!」


口調を変えた立夫は怒りをあらわにした

「と、とにかく、お付き合いはお断りします」


剣幕におびえたのか 千賀子は声を震わせ 逃げ腰になった 

「そうかい、わかった そこまで言われたら俺もあきらめるよ 携帯の動画を本当に消したのか確認させてくれ」

「確認って、ちゃんと消しましたよ!」


千賀子は毅然と言い放ったが 立夫は食い下がった

「あれは俺の顔も出てるんだぜ・・確認させてくれよ 当然だろ 」


千賀子は狼狽気味に 「言い間違えました 消してないです」 と訂正した

「おい、いい加減な嘘をつくなよ・・俺の目の前で消せよ・・」


立夫の追及に突っ張るワケにもいかず 千賀子は 携帯を出して受信箱を開いた

その瞬間、千賀子から携帯をもぎ取った

「な、なにをするんですか!」 


唖然とする千賀子・・・

立夫は動画の閲覧履歴をみた 

「ん?なんだこれは!10回、いや20回は見てるじゃないか!」


立夫が鋭く言い放つと・・

「そんなあ・・たくさん見てないです・・」


一発に へなへなと消え入るような声になり うなだれたのだ・・

ふふ・・立夫は思わずニンマリだ 自分の思った通りの展開になったと思った

消しているかどうかを賭けたが消していないという予想がまさに図星だったのだ・・


「千賀子、これを見ながらナニをしていたのか、聴かせてもらおうか・・」

千賀子の腕をつかみ 手をあげ通りかかったタクシーを止めて 強引に押し込んだのである・・


千賀子はなにか声をあげたが 抵抗らしいものはなかった

タクシーの運転手に市街地のラブホの名前を告げた

「おまえ、あれをみてオナニーしていただろ」・・と千賀子の耳元でささやいた

後部座席に身を縮めた千賀子は顔を真っ赤にしてなにやら哀願しているが・・そんなものは無視し無遠慮な手をスカートの下に潜らせ・・

急所の部分をパンストの上からまさぐった・・


股を閉じようとするが じっとしてろ!と しかりつけると あっさり力を抜いた・・

目を閉じている千賀子は瞼をかすかに痙攣させ そこを弄るに任せたのである

そんな千賀子に、立夫はヤルまでもなく 既に完堕ちしたと確信した

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