確かなこと
「もう一度話がしたいんだ。今から迎えに行くからどうしても会って欲しい」
「…私はもう話すことはないよ。もう連絡してこないで…」
間違っていないと、確信がある。
「…さよなら」
「待って!電話を切らないで、真由ちゃん!
お姉さんを悲しませたのは謝るから、お願いだからもう一度サヤさんと話をさせて欲しい、
…サヤさんに電話変わってもらえる?」
「…なんで?なんで私だって分かったの?」
「オレがサヤさんと真由ちゃんの声を間違える訳ないよ」
真由が冷静に告げる。
「…お姉ちゃんはもう充分苦しんだよ。
秀人さん、もう二度とお姉ちゃんを悲しませないと約束出来るの?」
「約束したいけど、悲しませる事があるかもしれないんだ。でも、その時は必ずオレが隣にいる。
そんな返事じゃ、ダメかな…?」
沈黙が流れる。
「…お姉ちゃんは、秀人さんとは別の道を歩むんだって。
今日はその決心のために1日使うって携帯も置いて出掛けたよ…」
「どこへ行ったか分かる?」
「分からない。でも夕方には戻るって言ってた」
「何時頃出掛けたの?」
「今から1時間位前かな」
1時間前ならまだ追いつく。
「…真由ちゃんありがとう」
行き先は目星がついている。
今からは間に合って欲しいと願いながら、迷わず真っ直ぐ向かうだけだ。
明日からの投稿は6:30になります




