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砂の城  作者: F
43/60

確かなこと

「もう一度話がしたいんだ。今から迎えに行くからどうしても会って欲しい」


「…私はもう話すことはないよ。もう連絡してこないで…」

間違っていないと、確信がある。


「…さよなら」

「待って!電話を切らないで、真由ちゃん!

お姉さんを悲しませたのは謝るから、お願いだからもう一度サヤさんと話をさせて欲しい、

…サヤさんに電話変わってもらえる?」


「…なんで?なんで私だって分かったの?」

「オレがサヤさんと真由ちゃんの声を間違える訳ないよ」


真由が冷静に告げる。


「…お姉ちゃんはもう充分苦しんだよ。

秀人さん、もう二度とお姉ちゃんを悲しませないと約束出来るの?」

「約束したいけど、悲しませる事があるかもしれないんだ。でも、その時は必ずオレが隣にいる。

そんな返事じゃ、ダメかな…?」


沈黙が流れる。


「…お姉ちゃんは、秀人さんとは別の道を歩むんだって。

今日はその決心のために1日使うって携帯も置いて出掛けたよ…」 


「どこへ行ったか分かる?」

「分からない。でも夕方には戻るって言ってた」


「何時頃出掛けたの?」

「今から1時間位前かな」


1時間前ならまだ追いつく。


「…真由ちゃんありがとう」


行き先は目星がついている。


今からは間に合って欲しいと願いながら、迷わず真っ直ぐ向かうだけだ。


明日からの投稿は6:30になります

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