表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
砂の城  作者: F
28/60

見舞い

お昼を過ぎたけど、まだ起き上がれない。


昨日の事がウソみたいで、そう思わせてくる様ないい天気の日差しが、窓の隙間から見える。


秀人からの連絡は未だにない。

サヤからもどういう内容で連絡すべきか分からず、

止まってしまった。

時間が経てば経つほど連絡しにくくなるのに…。


階段をトントンと登ってくる音がする。


「たまには空気を入れ替えなさい」


母がカーテンと窓を開ける。

冷たい空気が一気に入ってくる。


「少しは何か食べないと…」

ベッドの傍らに座る。


「今一番ツライのは秀人くん、でしょ?」

サヤが、無言で頷く。


「後で病院送ってあげるから、話が出来るようならしておいで」

「…うん」

「そうと決まったら起きた、起きた」


母がサヤを抱き起こす。

「顔を洗ったらおいで。サヤの好きな混ぜご飯作ってあるよ」


〝ホントに、なんて顔してるの〟とサヤの顔を撫でると頬を軽く2回叩いた。


昨夜は、父と母が一緒に迎えに来てくれ、サヤの車を母が運転してくれた。

母は泣きじゃくるサヤを抱きしめて、慰めた。

何も聞かずに。


私には支えてくれる人がいる。

今度は、連鎖で私が支えなくてはいけない。


身体は重いままだが、立ち上がる。

まだ、大丈夫だ。


〝今からそっちに向かうよ〟

秀人に連絡を入れておく。

途中既読がついたが、返事はなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ