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第五幕 ザイスタン改革協会


フォース・パブリック設立10周年の行事が行われた年

つまりフォース・パブリックによる

無能な農場作業員虐殺開始から10年が経過した頃


アメカ総合商社のザイスタン通商担当である

エドモンド・デネモルは、ザイスタンからゴムを運んできた船が

軍用の銃と弾薬を積んで戻っていく事に気付き

ザイスタンに関する調査、レポートを作成します。


その調査レポートはアメカ議会の人道重視派な議員や


ザイスタン・ゴム専売公社の競争相手である

産業用資材メーカーが後援する議員により


ザイスタンのフォース・パブリックによる国民弾圧行為は

国際社会に公表される事となり


今すぐフォース・パブリック組織を解体して

ゴム専売公社の経営制度を改革するべきだ

という国際世論が発生


ザイスタンのゴム専売公社と癒着している議員からの

反対を跳ね除けて、人道状況調査を行うよう求める決議が

14先進国会議で可決されます。


ザイスタンとの貿易港町の領事だったロジャー・ケスメントは、

状況調査のためにザイスタン自由国に派遣され

14先進国会議への報告書の冒頭で、次のように書きました。


 全て悪事の根源は、ザイスタン政府が商業的利益だけを優先し

 労働者保護、国民生活を軽視している事にあります


ケスメント レポートとして知られる報告が公表される直前に

共通の友人によって、デネモルとケスメントは交流する事となり

二人はザイスタン問題に特化した組織設立を思いつき

ザイスタン改革協会を設立


レッド・ラバー・システムと、フォース・パブリックによる

ザイスタン自由国の恐怖政治支配による経済運営体制を

終わらせる事を目指して活動を開始します。


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セリフ : ザイスタン改革協会の定例会議 議事録

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ザイスタン改革協会は労働者階級国民への虐待反対運動を主導


帝国議会はザイスタン政策に対する

国際世論の批判を浴びた事への対処として


エドムーラ2世に独立調査委員会の設置を強要し

ザイスタン改革協会による現状報告の事実関係を確認します。


ザイスタン改革協会がザイスタン恐怖支配を終わらせるために

用いた主な方法は


帝国良識派の議員にザイスタンに存在する

残虐行為を認識させることと


帝国国内のマスコミ、雑誌や新聞を利用して

帝国良識派の貴族にザイスタンで何が行われているのかを

認識させることでした


帝国国内 群衆心理の良心に訴えかけたのです。



この国際世論、帝国内世論を動かすプロパガンダにより、


帝国政府はエドムーラ2世からザイスタンの統治権を引き継ぎ

現在の恐怖政治体制を改めるよう国際社会からも圧力をかけられます


今迄、恐怖政治による業務効率化や

債権回収業務を担当していた帝国銀行や保守支配層は

国際世論による批判を怖れ、静かにザイスタン投資から撤退


全ての責任を、エドムーラ2世やザイスタン総督に追わせようと

画策しだします。


批判が集中したエドムーラ 2世は

総督や今までザイスタン統治を担当していた行政官に命じて


 ザイスタン自由国の国内事情を考慮した国内制度改革案


を作成させ、帝国議会、14先進国会議に提出しましたが


国際世論はエドムーラ2世による統治機構終焉を決議し

エドムーラ 2世による制度改革案は黙殺され


帝国は、ザイスタン自由国を植民地として併合する事を決定

14先進国会議によって承認されます。


フォース・パブリック設立25周年式典が行われるはずだった 年

帝国議会はザイスタン自由国を併合し、帝国領ザイスタンとして

エドムーラ 2世から統治を引き継ぎ

フォース・パブリックは解散

帝国良識派のチェックにより弾圧首謀者では無い

と判定された人員のみが、ザイスタン軍警察に異動となった。


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セリフ : エドムーラ2世 生前最後の公式声明

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恐怖政治により住民を大量虐殺した暴君として

ザイスタンの歴史に名を遺す事となってしまった

エドムーラ2世は、それから4年後に崩御しました


エドムーラ3世が即位後、皇族の意向により

帝国内マスコミは、エドムーラ2世のザイスタン統治情報を

国内においては、しばらくの間は報道しない方針となった。


14先進国においては植民地経営を失敗した

哀れな統治者として、いくつかの暴露本が書かれた


だが恐怖政治を行った悪役は、エドムーラ2世ではなく

現地に駐在した副総督が、諸悪の根源な極悪人として描かれ


その悪の組織の実行部隊として

フォース・パブリックが描かれ


正義の人が国際世論、帝国内世論を動かし

悪の組織を滅ぼして、ザイスタンには平和が訪れた


めでたし、めだたし


というような事実からは乖離した娯楽小説が書かれ、映画化され

エドムーラ2世にとっては不本意な伝説が残されました。


2世が心に描いた輝かしい未来のための夢は

経済構造の脆弱さにより破綻して

不幸な結末を招いた悪しきモノとして永遠に封印され


 あんな事は 2度と あっては いけません


 ノー モア フォース・パブリック


と悪い見本として語られる物語となってしまったのです。


・・・


帝国では、ソンゲ族の存在を闇に葬るために組織が立ちあげられ

その対抗組織としてソンゲ族権力者により反政府組織が設立


植民地政府が撤退して、政治組織として認められるまで

ザイスタン国内の火種としてゲリラ戦が国内で繰り広げられ

帝国では、その対処のための軍需産業が発展します


嫌々です、仕方なくです。必要に迫られ、仕方なくです。

決して好戦的で軍需産業が儲かると判定した政治家が

帝国内に存在していたからでは、ありません。


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