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オススメ事故物件、今ならサービスで異世界ワープお付けします。  作者: 枝久
1ー7 

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裏ボス

「今日、全てが終わる。お前ら覚悟はいいか⁉︎」


 気合いを入れた雪だるまが、偉そうに砂浜でふんぞり返って(のたま)っている。

威張ってるけど、『冷凍庫』の魔法陣無きゃ、お前とっくにトロトロだぞ?


 結局、全員が魔王城リプレイについて来ることになったのだ。

折角、故郷に帰してやろうと思ったのに、誰も俺の言うことを聞かない。……何故⁉︎


 ……まぁ、どいつがこの異世界の何をどこまで把握していようが、いまいが、もういまさらどうでもいい。

考えるのも面倒くさい。

魔王を倒して、さっさと終わりにしよう。


 俺はコマンドを開き『どうぐ ちず』から『魔王城』を選択した。


 ひゅーーん!


 白砂の海岸から、見覚えのある閉塞した広間へと移動。

勇者があの日、大暴れした『謁見の間』へ降り立った……瞬間、漆黒の光線が走り、JJの首が吹っ飛んだ。


 ごとんっ


 ゴロゴロと頭はボロい赤絨毯の上を転がり、すぐに溶け始める。


 ………………


「は?」

一瞬、何が起きたか分からなかった。


「ハル君!」

「はっ、JJーー‼︎」


 マサさんの呼び声で我に帰り、俺は残された胴体に向かって叫ぶ‼︎

無意味……もう遅いのに……。


 もぞもぞっ……ぴょこん!


 ………………


「ん? 動いた?」


 よく見ると、雪だるまの胴体の上に少年の顔が乗っている……いや、あの雪だるま頭はやはり被り物だったらしい。


「うおっ、今のはヤバかった!」


 亀の様に本体の首を引っ込めたのか?

……やっぱり中身あるじゃねぇか! あぁ良かった‼︎


 安堵と同時に即、『盾』の魔法陣を最大級に展開‼︎


 ドドドドドドドドドドッ‼︎‼︎


 降り注ぐ雨のような光線の攻撃‼︎

かろうじて防ぐので精一杯‼︎


「くそっ、どうなってんだ⁉︎」

「ハル様! 荊の檻が‼︎」


 チャルの声で見上げると、檻は半壊し、中身は空っぽ。

閉じ込めていたはずの魔王はすっかり元通り……いや、それ以上にパワーアップして、俺達の前に立ちはだかってきたのだ‼︎


 黒い巨体、サイズは前回の二倍はあるだろうか?

気持ちの悪い羽が背中に追加され、頭の角も雄々しく空へと伸びている。


「うわーー、大誤算……」


 やっちまった……。

RPGでクリアした後、二周目突入すると、敵が急にむちゃくちゃ強くなっている、アレか⁉︎


 バカンスを選択したことで、魔王様は裏ボス魔王様(超強い)に進化しちまったみたいだな。

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