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オススメ事故物件、今ならサービスで異世界ワープお付けします。  作者: 枝久
1ー5 

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かまくらと夜

 ぐぅーーきゅるるるるぅぅぅーー。


 チャルの腹時計が雪原に夜を告げる。

今晩はかまくらに泊まり、明日の朝に出発しよう。


 ディナーの取り合いバトルも済み、腹がパンパンにはち切れそうなほど食べた子供達は、食後すごい速さで眠る。電池切れ?

あ、メーさんもウトウトしてる。

睡眠薬でも入ってるのか、ミーフィご飯よ?


 かまくらの入り口横では、JJが手足を引っ込めた正真正銘の雪だるま状態でぐーぐーと熟睡している。

……本当、中身どうなってんの、これ?


 ユルファとフィングの間にメーさんをそっと寝かせる。

皆が夢の中に入っている間に、俺はかまくらの外で静かに錬成を始めた。

粉雪は絶えず、変わらず、一定の雪量を雪原に降ろす。


 JJの耐熱防護の魔法陣、さて、何をどうしようか……?

腕組みしながら想像を巡らす。ふ〜む。


 ふっと気配がしたので見上げると、氷竜が、ゆっくり首を下げてきている。

そっと地面に顎を置いても、俺の背丈より鼻が上にある。

巨体との会話はどうしても大声になってしまうからな、配慮はありがたい。


 ぴょんぴょんと青兎さんも隣にやって来た。


「最初の冒険者さんは氷竜さん?」


 俺の質問に、ゆっくりと(まばた)き。

『イエス』か。


「お互い転生してるって知ってましたか?」


 青兎さんがふるふると手を横に振る。

動きが可愛い。

氷竜さんも目を閉じ、僅かに首を横に振る。


 言葉少ない問答を繰り返し、俺達の夜は静かに更けていった……。

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