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オススメ事故物件、今ならサービスで異世界ワープお付けします。  作者: 枝久
1ー5 

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後悔

 武闘家、魔法使い、賢者が集まったのなら、勇者が足りない! と思ってしまうのは俺の偏見だろうか?

……なんて、またまた考え過ぎ?


「ぷるぅ……」

「ん? メーさん? どうしたの?」


 声の方を振り返って見ると、心なしかメーさんの元気がない様子。


 俺のリュックからぷるんと飛び降り、冷たい雪原を跳ね、氷竜の前でぷるんと止まる。


「ちょっと! お腹冷えちゃいますよ!」


 慌ててひょいっと拾い上げた金属質な身体は氷の様、キンキンに冷たい。


「……もしかして……前に氷竜を溶かし倒したこと、気にしているんですか?」

「……」


 転生しなければ知らなくて良かったこと、彼はそれを知ってしまった。


 ショータさんは冒険者として、その時に最良の選択肢へ進んだはず……。

それでも、時間が経てば、あの時ああしていたら、こうしていれば……たられば後悔が襲ってくる。


 本当は燃やす必要なんて、なかったんじゃないか? と。


 過去を振り返ることは知能のある者の宿命、けして尽きることは無いのだろう。

戻る事は出来ないのに、それでもぐるぐると考えてしまう。


 メーさんはぷるんと氷竜に頭を下げた、ように揺れた。

氷竜は何も言わず、この小さな銀色の魔物を大きな瞳でじっと見つめている。

何も言わない……粉雪の舞う中、魔物同士の無言の対峙。


 ……もしかして、この氷竜って……。


 ごごごごごごごっ‼︎‼︎


 その時、沈黙を打ち破るかのように、突如、大地が揺れ動く、轟音の地鳴り‼︎


「わー! な、何⁉︎」


 チャル達が慌てふためく。


雪崩(なだれ)だ‼︎」


 JJが叫ぶ‼︎


 後方の雪山の斜面が崩れ、表層を雪の大群がこちらへと津波の様に滑り落ちてくるのだった‼︎

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