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オススメ事故物件、今ならサービスで異世界ワープお付けします。  作者: 枝久
1ー5 

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クレーム受付中

 (うつむ)くJJ……ははぁ、何か言いたそうだな?


「じゃあ、お前の言う『こんなんじゃない冒険者のやり方』ってのはどんなだ?」


 いいぜ、不満、聞いてやろうじゃないか。


 きっ! と顔を上げたけど、雪だるま顔だからなぁ……それは怒ってる顔なのか?


「前の冒険者は、巨大な火炎魔法で氷竜(アイスドラゴン)の身体を溶かして、中心に封印されていた剣を取り出したんだ!」

「うんうん」

「格好だって、ちゃんと鎧で武装していた!」

「……冒険者コスプレ?」


 ちらりとリュックの上を見ると、赤くなっているメーさん。

あぁ、照れてるね。


「ハルの格好って、ちょっとそこまで出掛ける感じ……なんか……冒険者を怠けてる!」

「ふんふん……で?」

「で? って……」


 俺の返しで、逆にJJが言葉に詰まる。


「なんだ? もう終わりか? もっと他にも俺に対して色々クレームあったんじゃないか? ん?」

「……」


 なるほど……厨二病雪だるまは、テンプレ冒険者様をご所望か……残念だったな、ご希望に沿えなくて。


「はぁぁぁぁぁ……」


 俺は大きく溜息を吐いてから、続ける。


「……あのなぁ……だいたい、同一条件下で対象を比較しないと、いまいちエビデンスとしては弱いんだよ」

「え、えびでんす?」


「つまりは……他所(よそ)は他所、うちはうち、そんでもって、俺は俺だ」

「⁇⁇」

「お前の理想を俺に押し付けたところで、どうしょうもねぇ!……ってことだ」


 ……そういや、俺もよくばあちゃんにも言ってたな『他所は他所、うちはうち、俺は俺』……懐かしい。


 いつも俺に『ごめんね』って言ってきたけど、別にばあちゃんに謝ってほしいわけじゃなかった。

……あれは俺の為じゃなく、ばあちゃん自身の為の言霊だ。


 ばあちゃんの育て方が悪かったとしても、俺を捨てたそいつの行動責任はそいつ自身にある。

他所ん家みたいには両親が揃ってない、だから何だ? 

うちはうちだ、無いものは無い。

そもそも比べる必要性を感じない。


 冒険者だって、俺とショータさんでの条件は異なっているので、比べるのは無意味。


 ショータさんの時は、氷竜の中心部に剣が封印されていた。

大きな身体を溶かさなきゃ取り出せないだろうから、火炎魔法の判断は最良だろう。


 ……前冒険者の時と状況が何で違う? 

バグか? それとも……。


 そしてまた一つ、疑問が浮かんでしまった。


 ……何故、『勇者』ではないのだろうか? 

『冒険者』様……。

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