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オススメ事故物件、今ならサービスで異世界ワープお付けします。  作者: 枝久
1ー4 

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仲間

 銀色の魔物に思わず声を上げる!


「メーさ〜ん‼︎」

「ぷるんぷるーー‼︎」


 こ、こんなとこで再会するなんて!

これは、もはや運命だね‼︎


 喜びのあまり俺はメーさんを両掌で抱え上げ、くるくるくるーーっと回った。


「ハル様、え? え? なに、知り合い⁇」

「おう! 一晩を共にした仲だ!」

「ぷるぅぷ……」


 メーさんが微妙な反応……ん? 俺、何か変なこと言った?


「いや、しかしビックリしたよ! どうやってここまで来たの?」

「ぷるぷる!」


 立て看板の『獣族の村』の下でぷるんぷるん跳ねる。


「なるほど、こっちの道から来たんだ、偉いね、賢いね!」


 メーさんを撫で撫でしていると、チャルがちょっと……いや、だいぶ羨ましそうな顔をしている。

もしや嫉妬? 


「そういえば、なんかご飯食べたかい?」

「ぷぅる……」


 周りをキョロキョロし、口を大きく開けて、パクりと近くの岩に(かじ)りつく。


 なるほど鉱物が好物か! おっと、ダジャレ。


「お腹いっぱい食べて、ずいぶん大きくなれたんだね、すごいね!」

「おい……なんかハルが……」

「うん、なんか……誰? って感じだ……」


 ユルファとフィングが俺の言動にちょっと引き気味だが……そんなの気にしない。


「こほん!」


 軽く咳払い。

嬉しい再会でちょっと浮かれてしまったが、俺は真剣にメーさんと向き合う。


「メーさん……俺達はこれから雪山脈へ進まないといけないんだ」

「ぷーーるーー‼︎」

「ん? 何だい⁇」


 メーさんはぷるんぷるんと同じ左の道を進んで行こうとする……もしかして……一緒に行きたいのか?


「……いいの? 何があるかわかんないよ?」

「ぷるるーー!」


 そうか……決意は決まっているみたいだな。


 こうして俺達は一緒に歩み出したのだった。

……メーさんは、跳ねてるけどね。

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