謝罪
「「ぼんど、しゅびばぜんでしだーー‼︎」」
顔がぼっこぼこに腫れ上がり、さらに見分けがつかなくなった双子のエルフから土下座の謝罪を受ける。
ミーフィ母さん、ちょっと……いや、かなりやり過ぎ、これ虐待レベルよ⁉︎
児童相談所通報よ⁇ 鉄拳制裁反対‼︎
「まだ、魔法の錬成が出来ないハル様に向かって、誤って放つなんて……これくらいの仕置きでは到底足りませんよ‼︎」
お母ちゃんが鼻息荒く、まだ怒りが収まらない様子……静まりたまえーー。
でも、もし自分ん家の子供が、ついうっかりで人殺しになってしまったら、ボコるだけじゃ取り返しはつかんがな……そりゃ怒る。
しかし……これ以上の最上級お仕置きがあるのか⁉︎
あぁ瀕死確定だな、怖っ!
ふと……さっきの光の攻撃魔法がもし直撃してたら、俺はどうなってただろうか?
……HPゼロになったら、この異世界で死ぬのか?
そしたら現実でも俺は死ぬのか?
うーーん……イマイチ実感が湧かない……。
はぁ……考えすぎると肩が凝るわ。
トントンと左肩を叩くと、突然、別なコマンドが開かれた!
えっ⁉︎
『HP ♾️
MP ♾️』
あ……これ、攻撃されても死なないっぽいやつだ、うん。
HPもMPも無限って……でも痛いものは痛いから、攻撃はなるべく回避しよう。
創造主はとことん冒険者をチートにしたかったのか?
……優しい……のか? それとも……。
ちらりと隣のチャルを見る。
怒涛の展開に、ついて行き損ねたせいか、さっきから一言も発しない。
いつの間にか俺の袖に、がしっとしがみつき、耳と尻尾をピーンと立てたまま、エルフ親子を警戒しながら見つめている。
その視線の先には顔面ぼっこぼこのエルフ兄弟。お互いに治癒魔法を掛け合いだした。
本当は喧嘩するほと仲が良い……ん……だよな?
マジ死闘だがな。
そして俺は、まるで何事も無かったかのようにミーフィさんにくるりと向き合い、話し始めた。
「良ければ魔法について教えて下さい……それと、貴方の冒険者さんのことも……」




