表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オススメ事故物件、今ならサービスで異世界ワープお付けします。  作者: 枝久
1ー2 

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/166

とびだせ獣族の村!

『……うか、ひめさまをおすくいください。』

深々と頭を下げる『がいど』。


 あ、話終わったか。

ほとんど聞いてないが、会社員さんの日記にも聞き流して問題ない、ってあったからいいや。

この村では、えっと……。


 ぶつぶつ言ってると、突如、下げていた頭をがばっと持ち上げ、猫耳娘が猛然と話し出す‼︎


「冒険者様ーー‼︎ もうちょっと私の話に関心持ってもいいと思いますけどーー⁉︎」


 チュートリアルが終われば、あとは自由という設定か?

顔前で猫耳幼女がぷんぷんしながら喚いている。


 残念だったな、大学生の俺はお子様に興味はない!

あざとい系だったらドキドキしてしまっただろうがな。

出来れば癒やし系お姉さんと遭遇したい……あ、いやなんでもない。


 しかし、困った。

開始早々、村に来て、すでに後悔し始めた俺……。


 異世界に来たはいいが、メーさん帰して、ちょっと観光した後、魔王倒してすぐ帰ろう! 

なんて思ってたのに、なんかもう……すでに面倒臭くなってきた。


 山脈に向かって叫んだ攻略(クリア)宣言がもうすでに最速で黒歴史だ。

ハイテンションはあれだな……異世界ハイってやつだな。


 ………………


 全くもう、なんだよーー!

空飛べたら楽勝じゃん、とか思ってたのにーー!

地道に行かないと辿りつけないって、そんなのあり?


 あーーやっぱ入居の時、洗面台撤去してもらえばよかった……。


 しくじった‼︎

……まぁ、あの社長がはいはい素直に撤去してくれるわけないがな。


「冒険者様! 私、村でのんびりスローライフなんて嫌なんです‼︎」


 お、いきなり創造主に喧嘩売ったぞ、こいつ。


「私も魔王を倒しに行きます! お役に立ちますから、どうか連れてって下さい‼︎」

「嫌だ!」

「何で⁉︎」


 俺はフンッと鼻を鳴らし、声を大にしてハッキリ言ってやった。


「俺は猫耳派ではなく鼠耳(ネズミミ)派で、幼女のお守りは嫌だからだーー!」


 猫耳娘はぽかーーんと、呆気に取られた顔になった。


 そう……俺は子供が嫌いだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ