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Re:START

 僕らは誓いを立て、そのまま別れた。

アリシアが王都に行くのは2日後だが俺らは会わないことにした。次の再会は6年後。今は自分にやれる事をやるだけだ。


 まずはネオンとジンの2人に謝らないとな。俺は帰路に着く途中に2人がいそうな公園、大通りを探し歩く。


 「「「あ!」」」


 曲がり角でぶつかりそうになったのが2人だった。


 「アレク、あのその‥‥‥」


 完全に俺が悪いのにバツが悪そうな顔をしている。ここまで俺のことを心配してくれていたのに、俺からしっかり言わないと。


 「今まで心配かけてごめん!ちょっと将来のことで不安になる事があって、2人にあんな態度をとってしまった。本当にごめん!」


 2人は口を開けてキョトンとした顔をしていた。


 「あ、あぁ。もう、平気か?」


 最初はきょどっていた2人も落ち着きを取り戻し、余計なことは聞いてこない。必要なところだけに絞って聞いてくる。


 「目標ができた。目指すべき場所が分かった。そしたら後は全力で進むだけ」


 アリシアのことは言えないが、そこ以外で俺の本心をぶつけた。


 「なら、頑張れ!信じてる!」


 「俺たちでも色々考えていたんだが余計だったな。アレクならやれるさ。親友の俺たちが言うんだから間違いない!さぁ本当に話さなければならない相手のところに行っといで!」


 ネオンとジンはそれだけ言って俺を送り出してくれた。本当に話さなければいけない相手ーーー両親の元へ。


 屋台を覗いてみたがまだ仕事中だったので家のリビングで待つことにした。するとどこから情報が入ったのやら意外とすぐ両親がやってきた。


 「母さん、父さん色々言いたいことあると思うけど聞いてくれ。この1ヶ月詳しくは言えないけど将来の不安で自暴自棄というか、そんな感じになってた。心配させてごめんなさい。心配してくれてありがとう。俺、冒険者を目指します。最強の冒険者に‥‥。凄く勝手だけど応援してくれると嬉しいです」


 自分でもホントに自分勝手だと思う。迷惑かけて突然冒険者になるから応援してとか何様だよって感じだな。


 「お父さんも子どもの頃、将来について不安に思ったことあるから、お前の気持ちはよく分かる。でもな、子どもが親に迷惑をかけるのは当たり前なんだ。それでも愛するのが親ってもんだ!お前にはお前の道がある。迷わず突き進め!できる限りの援助はする」


 「そうよ、私たちはいつまでも見守っているからね。」


 俺は心から両親のありがたみがわかった気がした。


 「父さん、母さんありがとう‥‥‥!」


 そしたらまだ仕事があるからと元気に仕事に戻っていった。



 アリシアの為、俺を信じてくれるみんなの為何としてでもS級にならないと!


 冒険者登録できる10歳まで後一年と少し。俺はそれまでに冒険者として生きる知識、魔物の知識など、この一年で準備する計画を立てるところから始めていく。キメラについてももっとよく知らないと。

 

読んでくださりありがとうございます

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