報酬とダンジョンに向けて
「ゴブリンジェネラルです!初心者の森にいました。これも功績に入りますよね?それと、調査団の派遣を!本来のあの森にいるはずのない魔物です」
「「!!!!!!!!!???」
2人はゴブリンとコボルトを出した時とは比べものにならないほど驚いている。
ゴブリンジェネラルはC級の魔物で本来、あの森にいるはずのない魔物なのに、それを腕が立つことは分かったが冒険者登録したての子供が倒したなど到底信じられなかったからだ。
「そ、それはどうやって‥‥?」
セルンギルドマスター代理が息を呑むように聞いてくる。
「火を放った巣の中にたまたまゴブリンジェネラルがいたみたいで、瀕死の状態で外に出てきたところを仕留めました!」
「そ、そうか、よくやってくれた。情報提供感謝する。直ちに調査団を結成して森の調査にあたらせよう。アスカ、すぐに関係者各位に連絡!すぐに準備に取り掛かれ!」
まだ色々と混乱しているせいか、ただ火を放っただけでゴブリンジェネラルほどの魔物がやられるはずがないことなど、おかしい点を見落としているようだ。
「ますます君の評価を見直さなければならないね。まぐれとは言え、ゴブリンジェネラルをも倒すとは」
(よく言った!早く俺のランクをD級まで上げてくれても良いんだよ?!)
なんて心の中では思っていだが、そんな事を言えるはずもない。
「ありがとうございます。早めに倒したことで犠牲者が出なくて良かったです」
俺はランクを上げて欲しい感情を出さずにネコをかぶることにした。
「君には情報提供の謝礼として金貨1枚が支払われから帰りに受付に行っておくれ。最速でEランクに到達して、もうDランクも近いだろう。君が初心者の森で得るものはないだろう。他の街に行くのかい?」
つまりはDランク昇格はお預けか。
アレクは少し残念な気持ちになりつつも、とりあえずの目標のE級に上がれるならと気にしないことにした。
「E級になれましたので、グランダンジョン。通称初心者ダンジョンを攻略しようと思います。ソロで」
「なるほど、スキル狙いか。普通の冒険者ならいくら初心者ダンジョンでもソロ攻略はかなり厳しいが、君なら行けるかもしれないな。健闘を祈っているよ」
流石に『ソロで』なんて言ったから俺の狙いに気づいたようだ。
「ありがとうございます、頑張ります」
アレクはそれだけ言い残し、個室をあとにしてから情報提供とゴブリンとコボルトの料金をもらいに行く。
「すみません、アレクサンダーと言いますが、ゴブリンジェネラルの件とゴブリンとコボルトの料金をもらいにきました」
アスカさん以外の受付のところに行くのは初めてだっから緊張した。
「はい、アスカより聞いてますよ。謝礼が金貨1枚と、ゴブリンの耳35個で銀貨3枚と銅貨5枚。コボルトの尻尾10個で銀貨1枚となります。お疲れ様でした!」
アレクは金貨1枚銀貨4枚銅貨5枚もの収入を得て、ウハウハしながら帰っていった。
やっとこの街の目標のスタートラインに立った!ここからだ。
アレクは今日の収入を使い、キャンプセットと数日分の食料を買い込み、剣をいつも以上に入念に手入れをする。
「ソロでダンジョン攻略しながらまだ持ってない素材があったらビリーと合成。スキルをゲットしたら、そこからアイテムボックス出るまでひたすら周回!」
ダンジョンを一人で攻略するには戦闘力以外にも強い精神力が必要になる。周回するなら尚更だ。
アリシアのことを思えばどんな困難でも何でもできる気がする。
行くぞビリー!待ってろダンジョン!
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