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子猫シリーズ

ふわふわの子猫がお好き?

作者: Aren

初投稿です。至らないとこがありますが多目に見ていただけるとありがたいです~

ふわふわ、、さわると柔らかそうな真っ白な毛並み、



宝石を嵌め込んだみたいにつやつやと輝く深い蒼い瞳、



しなやかな身体が美しく、ピンっと立った耳がかわいらしいこの子猫、、



そんな子猫が大きなベッドの上で不思議そうにこちらをみている、、一瞬迷った後、私は豪華な鏡に映るかわいい子猫にふれてみる。


しかし私の手には鏡特有のひんやりとした冷たさのみが伝わった、、、





「にゃ?(え?)」













「うにゃにゃにゃぁ!?(私、猫になってる!?)」









しばらくその衝撃から抜け出せなかった私は部屋に誰かが入ってくる気配で我に帰った。扉を開けて入ってきたのは絶世の美少年であった。その端整な顔立ちと、薄い唇、ぱっちりとした目に儚さそうな黒髪の男の子、、一瞬にして目を奪われた私。そんな私に少年は少しはにかむと、手を伸ばし頭をそっと撫でた、、あまりにも愛おしそうに見つめられるので、私は思わず頬を少年の綺麗な手に擦り付けた。一方少年は一瞬驚いたように私を見たあと端整な顔にとびきりの笑顔をうかべた。


「なんてかわいいんだ、、外で倒れていたから咄嗟に連れてきたがとてもよい拾い物をしたものだ。」


そういって少年は私をそっと抱き締めた。しかし私の首あたりを見ると眉を寄せ怪訝そうな顔をしたが私がじっと見つめているのに気づいたのかにっこりと笑い


「一生大切にするからね」といった。












少年との出会いから一週間がたった。わかったことは少ない。しかしここが現代日本ではないのは確かだ。彼の名前はケイン。17歳で、この国の王子様らしい。しかし黒髪というこの国にない色を持って生まれてきたため今までいろんな人に敬遠されていたらしい。更に彼は孤独感からか重度のもふもふ好きらしい。暇があればいつも私を膝の上に乗せ頭を撫でたり鼻にキスをくれる。初めの内は慣れなかったが、なんていったって私の好みばっちりな美少年。次第にでろでろに甘えるようになってしまった。自然と日本で暮らしていた頃の記憶はゆっくりと風化し、寂しさは溶けていった。私はここで一生ケインと暮らすんだ。そしてケインの孤独を和らげるんだ。それだけを使命に思い、最大の幸福としていた。そんなある日のことだった。





いつものようにケインがキスをして起こしてくれる。私は「ありがと~」といってキスを返す。




ん?今、私しゃべれた?





目の前には素晴らしい笑顔でこちらを見つめるケイン。

「けいん?」

舌ったらずで可愛らしい声が大好きな人を呼んだ。

「なぁに?」

ケインは愛おしそうに私をいつものように膝に乗せ抱き締めた。

「やっと、やっとだよ。よかった、君と話せて。」

彼は達成感からか深く私の首もとで深呼吸した。

「やっと?」首を傾げて意味を問う。


「うん。君が人間なのは首についてる魔石でわかったからね。毎日キスをして魔力を送ることで君にかかっている魔法を破ったんだよ。」


え、それは私、人間に戻っちゃったってこと?ケインの大好きなもふもふなくなったの!もうケインは私を愛でてはくれなくなるの?


ショックで固まっている私にケインは優しく微笑みかけた。


「これで君を僕ね妃にできるね。」


ケインは私の左手をとって薬指にキスを落とした。


「え?わたし、けいんのそばにいていいの?」


動揺してケインにすがり付く。


「当たり前。君を一目見たときから気になってた。過ごしていくうちに愛するようになったんだ。僕の妃になってくれる?」


私は満面の笑みで頷くと彼にキスをした。ずっと一緒にいられると思うと胸が弾んだ。こうしてケインと私の物語は始まったのである。














意外と短くなったから子猫時代のあまあま生活とか人間に戻ったあととかも今度は書きたいなぁ

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