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天界を見てみよう

「赤羽 紫音です。よろしくお願いします」



「鮫沢 愛里寿だ、気軽にアリス先輩とでも呼んでくれ」



というわけで天使となった俺は先輩となる人を紹介されたわけだが


怖い、ものすごく怖い


不良というものは生前から関わらないようにしていた。

ましてや俺の引きこもりライフの原因と言っても過言ではないわけで…


「はーい、お互いの自己紹介も終わったところで…アリスちゃん、シオン君に天界の案内お願いできるかな?」



「えぇぇ?なんで私がそんなめんどくさそうな事しなきゃいけないの?フレイがやればいいじゃん。どうせ今日は受付終わってるでしょ!」



えぇぇ?というセリフは俺もですよ先輩



「私も久しぶりに行きたいんだけどもね、今日はなんか珍しくあと二件くらい仕事があるのよ、だからそっちは私が当たるから頼むわよ」



「めんどくさいな、おい、シオンとかいったっけか」



「は、はい」



「10分後に建物の外に集合な。遅れたらタダじゃおかないぞ」



そういってアリスは扉を開けて出ていってしまった



「ふふっ、どうですか彼女は?かわいい子でしょ」



フレイはにこにこしながらそんな事を言ってきた



「いやあれはダメですね、かわいい要素が皆無です」



「でもあの娘、後輩ができるかもって言ったら口ではめんどくさそうなことを言ってましたけど内心ものすごく喜んでいましたよ」



「ははっ、なんですかそれ、ツンデレってやつですか」



冗談のつもりで言葉を返した



「ふふっ、そうかもしれませんね。では私は仕事の方があるので…頑張ってくださいね」



そういってフレイも扉の向こうへ行こうとした

そして何を思ったか扉から顔を出して



「あっ、それともう一つ、彼女のこと…よろしくお願いしますね」



そういっていたずらっぽく微笑んだ



「………」



か、かわいい。なにあれ天使ですか?そうですか?女神でしたか

なにはともあれあの笑顔だけでこの先やっていけそうな気がした



「さて、そろそろ俺も行きますか…」



そしてふと考える

もし、本当に先輩がツンデレだったらを…



「いや、まさか…な」



ーーー数分後


「遅い!先輩を待たせるなんていい度胸してるじゃねえか」


先輩がツンデレだったら…そんな事を考えた時期も僕にはありました



「今回は特別に許してやる、よし早く行くぞ!」



「ちょっ…待って!」



そういって俺は腕をどんどん引かれて道を進んでいった…

そして俺は驚愕の光景を目にする



「あの…ここって天界ですよね?」



思わずそんな事を聞きたくなった。だって目の前には…

ビルやらコンビニやら現世となんら変わらない風景が広がっていた

唯一違うと感じられるのは歳が若い人しか見当たらないことと、みんなすごい格好をしているということぐらいだ



「なに当たり前のこと聞いてるんだ?正真正銘の天界だぞ」



「で、ですよねー」



そういえばフレイが天界は技術の進歩がだいぶ進んでいるみたいなことを言ってたな



「ところで質問なんですが、みなさんなんで制服以外の服装なんですか?」



たしかこの天界では服装はウェイターとメイドさんだと聞いたのだが…



「それは服を買ったからに決まってるだろ?」



「……えっ?」



な、なんてことだこの天界はメイドさんを毎日眺めることが出来る桃源郷だと思ってたのに…なんてひどい詐欺なんだ



「この天界ではお金はポイント制なんだ。つまり、働けば働くほどポイントが溜まる。単純だろ、そしてそのポイントで衣食住に必要なものを買う、単純だろ」



「なんだかソーシャルゲームみたいですね」



「ソーシャル…なに?」



ここである一つの仮説が生まれた。天使はすでに死した者がなるもの…つまり、歳をとらないのでは?



「えっ?わからないんですか先輩?」



俺は少し挑発的な言い方をしてみた



「なっ…!?いや知ってるし、あれだろ…その…殴るやつだろ?」



どんだけ物騒なものだよ!!



「いえ、ぜんぜん違いますよ。ところで話が変わるんですが先輩はここに来て何年になるんですか?」



「ん?…そうだな、かれこれ10年くらいかな」



俺は明らかに落胆した様子で



「なんだB B Aか…」



次の瞬間強烈な右ストレートが鳩尾に…

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