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白薔薇の庭と透明な雫
英雄は最愛の頬を撫でながら言いました。
「心優しい君は、私がしたことをきっと悲しむだろう。
だが、どうか許してくれ。」
そう言う英雄の頬を透明な雫が伝いました。
「誰か私を殺してくれ。
君のいない世界に耐えられない。」
英雄は、自分の胸に最愛を貫いていた銀のナイフを刺しました。
「君は私の唯一の最愛。」
そう呟いて、最愛の横に倒れました。
英雄の命の鼓動が止まるとともに世界は消滅しました。
英雄が最後の力で全てを飲み込み世界を喰らいました。
世界は消滅しました。
世界の授けた英雄の力によって消滅しました。
英雄は今も眠っています。
最愛の少女と共に。
ーー断罪の英雄
ノアリス・ヘル・ハルシオン
『その剣はただ1人のために』
ーー英雄の最愛
リィーネ・ウィル・エレン
『その笑顔は万物を照すために』




