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押し付け平等

作者: さらさら

 昔。アメリカや欧米は、アフリカに訪れて、そこに住まう少数部族の長達に向かって、


「女性も男性も同じである。同じ人間なのだから、同権であるべきである。平等に扱わないのは悪であるから、制裁を加える」


 と言いました。突然やって来た異邦人の言葉に、少数部族の半分は従いましたが、もう半分の部族は、


「それはおかしい。女と男は根本から違うものだ。体の部位も、違っているではないか。違う物を、違う様に扱って、何が悪いと言うのか」


 と反論し、アメリカや欧米に従いませんでした。アメリカと欧米は、いくらかの国際社会の批判を恐れながらも、彼らに通達通り制裁を加えました。




 ある時。火星人と木星人は、地球に訪れて、そこに住まう動物の長達に向かって、


「人間も人間以外の動植物も同じである。同じ遺伝子性動植物なのだから、同権であるべきである。平等に扱わないのは悪であるから、制裁を加える」


 と言いました。突然やって来た異星人の言葉に、人間達は全く従わずに、


「それはおかしい。人間と畜生、植物は根本から違うものだ。見てくれも、違っているではないか。違う物を、違う様に扱って、何が悪いと言うのか」


 と反論し、火星人や木星人に従いませんでした。火星人と木星人は、いくらかの惑星社会の批判を恐れながらも、彼らに通達通り制裁を加えました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] シンプルでいて深いテーマですよね。 読んでニヤリとしてしまいました。
[一言] なんか星新一ショートショートセレクションにありそうな話ね
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