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一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第一章:ファースト・パスのゆくえ

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1-6. リサーチの放課後(小学6年)

(*未依沙視点)


小6ですでに、わたしはこっそり

“リサーチ”をしていた。


「一ノ瀬さんって、中学生のお兄ちゃんかお姉ちゃんいる?」


「うん。お兄ちゃんが今、中2だよ」


どうしても気になっていることがあって、

わたしはクラスの子に

少しずつ聞き込みをしていた。


「南部中って、バレー部どこで練習してるか知りたいんだけど…… 一ノ瀬さんのお兄ちゃんに聞いてもらってもいいかな?」


「あ、いいよ〜。バレー部の練習場所ね?」


「あとさ、バレー部が他の部活と一緒に使ってるのか知りたくて。 例えば、バレーとバスケが体育館半分ずつとか」


「なるほどね。南部中ってバレー強いし、体育館独占してそう(笑)」


後日。


「上野さん、聞いてきたよ〜」


「ありがとう! あ、ちょっと……廊下で話していい?」


クラスの外に出ると、

一ノ瀬さんがメモを見せてくれた。


「南部中、体育館が4つあるんだって。 で、一番大きい体育館をバレー部とバスケ部で使ってるらしいよ。 日によっては全コートバレー部の日もあるって」


「やっぱり……。バレーとバスケなんだね。ありがと」


「ねぇ上野さん、なんでそんなに知りたかったの?」


こんな質問をされると思っていなくて、

内心焦って廊下の窓の方に視線をそらした。

髪の毛を耳にかけながら、

必死に平然を装った。


「え? あ、その……中学入ったらどの部活にしようかなって思って」


「え、もうそこまで考えてるの!? 真面目だね〜!」



なるほど……。


体育館はバレー部とバスケ部が一緒。

わたしの予想は当たってた。


……で、どうする?

バレー部に入る? バスケ部に入る?


かげちゃんのことが好き、

とかじゃないんだけど。

なぜか、かげちゃんがバレーを

頑張ってる姿を見ると、

わたしも頑張ろうって思えるんだよね。

だから、その姿が見られたらいいな、

って思ってるだけで。


でも、もし“見たいから”って

理由でバレー部入ったら、

わたし……ストーカー?

いや……考えすぎ?

距離近すぎてもヤバいかな?


かと言って遠くから見るのも、なんか変だし。


ていうか「見る」って何……?

わたしは何を言ってるの……。


バレーのこと全然わかりません、

ってほうが かげちゃんに

教えてもらえるかも……

とか思ってる自分、ちょっと怖い。


気になってるのか、

ただ知りたいだけなのか、

自分でもわからない。


中学生までに決めればいいよね。

とりあえず、知りたいことは知れたし。


ゆっくり考えよう。



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