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一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第二章:高嶺の花のつぼみ

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21/28

2-15. 高嶺の花と、鉄壁の男

(*瑠飛目線)


「上野、お昼に立川先輩に呼び出されてたぞ」


「まじか、いよいよ告白か!」


「何回か一緒に帰ってるところ見たし、ついに付き合うのかもな〜」


「上野、これで何回目だよ、告白されんの」


男子たちの話を聞きながら、

俺はちょっとクスッと笑った。

正直、俺は大丈夫なんじゃないか?と思っていた。

未依沙が誰を想ってるか、なんとなくだけど、

俺の直感は合っている気がする。

あわてる必要はないよな…


男子の話を聞きながら、俺はかげに話しかけた。


「未依沙ってほんとモテるよな〜」


「確かにね。てか、瑠飛はさ、未依沙のこと好きになったりしないの?」


俺は飲み物をこぼしそうになって

ゲホゲホ苦しくなった。


「急にぶっ込んでくるからビックリしたわ。」


なんとか声を絞り出す俺を見て、

かげは何か焦ることがあったのかな?

と不思議そうな顔をしている。


「まさか、図星ってことか?」


かげが少し驚いた表情で聞いてくる。


「いやいや…何というか…俺の場合、好きになる前に振られたって感じ?」


「ん?どういうこと?瑠飛は未依沙を好きになりそうだったってこと?」


「いや、好きかどうかもわかんないんだけど…まあ、俺もよくわからん!かげは?未依沙のこと、お前も昔から知ってるじゃん。好きになんないの?」


「俺の場合、好きになっていい人じゃない感じ。高嶺の花みたいな。」


「は?なんだよ、それ。」


「未依沙って、美人だし、優しいし、何事も一生懸命だろ。釣り合うのはすごい人だと思うんだよね。瑠飛とはお似合いだと思ったのに…」


かげのやつ、そんなこと考えてたのかよ!


「いやいや、俺はないでしょ。俺は、あくまでも幼馴染ポジションにしか見られてないし、俺も進んでそのポジションにいる感じ。」


「言ってる意味がよくわからんな。瑠飛が本気出せば行けると思うけどな。」


いや、意味わかんなくて当然。

わからないように言ってんだから。

俺は気づいちまったんだ。

未依沙の見つめる相手を。


俺に対して本気出せばいけるって…

コイツ、何言ってるんだろって

ちょっとあきれて苦笑いになる。


すると、クラスの男子の会話が

まだ続いていることに気づいた。


「でもさ、上野ってよく告白されてるけど、毎回誰とも付き合わないよな。」


「立川先輩といい感じだったし初彼になるのかもよ」


「噂で聞いたけど、上野、好きな人いるらしいぞ。」


「は?誰それ!上野が好きになる人って、かなりじゃね?」


「だよな〜。好きな人がいるからみたいな感じでいつも振るらしいぞ。マジで鉄壁だよな!」


「でも、上野の好きな人って聞かんよな。誰だよ〜」


「その好きな人って立川先輩じゃねえの?」


話の内容がもろ聞こえだった。

男子なんて、こんな話しばっかりだ。

一人を除いて。

かげはこの手の話をふれば応えるけど、

自分からは全然そんな話をしないよな。


鉄壁の女が好きな男は、もっと鉄壁かよ!

男子たちは騒いでるけど、俺の心は冷静。


鉄壁の女には鉄壁の男がお似合いか、

なんて思いながら、少し笑ってしまった。



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