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一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第二章:高嶺の花のつぼみ

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2-4. 完歩のあとの贈り物

(*未依沙視点)


「ねぇ、せっかくだから、うえのっちの幼馴染たちに追いつこうよ!」


さっきーは完全に面白がっている。

瑠飛にときめいているそっちゃんと、

かげちゃんと話して照れてるといじるわたしのことを。


わたしたちは最後にも関わらず

残った力を出し切ってスピードアップしながら

完歩を目指した。

みんなだんだん疲れてくるから、

スピードダウンする中で、

わたしたちは脅威の追い上げを見せた。


かげちゃんのグループが見えた!

わたしは胸が高鳴った。


やった!追いつけた!


かげちゃんたちを驚かそうと横に並んだら、

かげちゃんの靴紐が解けていることに気づいた。


「かげちゃんっ」


わたしはちょっと駆け寄って

かげちゃんに話しかけた。


わたしに呼ばれてすぐに

歩みをわたしに合わせて遅くしてくれた。


「未依沙、追いついたんだ!すごいな」


「すごいでしょ?ところで、かげちゃん靴紐解けてるよ。危ないから結んだほうがいいよ」


「あ、ほんとだ」


さっとしゃがんで靴紐を結ぶかげちゃんの横顔。

あれ?耳が赤くなってる…?

気のせいかな…?


「おい〜また上野と話してるのか」

「幼馴染はいいな〜」


男子たちが横で茶化しているのが聞こえて、

わたしも恥ずかしくなる。


「幼馴染もあるけど、未依沙は優しいから。教えてくれてありがと」


すっと立ち上がったかげちゃんの目線が少し高くて、

ちょっとだけ驚いた。


あれ?かげちゃん、背が伸びた?

わたしがかげちゃんそばに立ってるのが近すぎたのかな?

想像以上に近い距離に体が熱くなる。


「あと少しだぞ〜頑張れ〜」


声のする方を向くと、

手を振っていたのは瑠飛だった。

わたしもかげちゃんも瑠飛に手をふり返す。


「あ!瑠飛くんだ!」


そっちゃんは小さくつぶやくと

わたしの腕を掴み、1人興奮していた。


「(じーっ)やっぱり、2人いい感じなんだよね〜」


さっきーはわたしの顔を覗き込みながら、

考え事をしている表情で伝えてきた。


いい感じの2人って誰と誰のことなんだろう?

瑠飛とそっちゃんってこと?


最初は正直、辛い遠足になると思ってた。

でも、終わってみたらとっても楽しかった。

新しい友達と仲良くなれて、たくさんお話しして、

疲れを強く感じることなく歩き切ることができた。


瑠飛にもかげちゃんにも遠足中に会えて良かった。

少しの時間でもわたしにとっては安心できる2人だから。


明日からの筋肉痛に備えて、

今日はゆっくり休もうと心に決めたのだった。


胸の奥がじんわり温かいまま、

今日が終わっていくのを感じた。


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