表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生を果たした、おば、コホン、お姉さまは、お嬢様生活のために悪役回避、頑張ります!  作者: 渡 幸美
第二章 夢と魔法の国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/78

30.これからすべきこと

原作では、リリーとお母様がマリーア憎しの負の感情から魔物を呼び込み、更にリリーは呪いにまで手を出そうとした。


何度も繰り返すが、私はそんなことをするつもりは毛頭ない。


家族のことは大好きだし、殿下にしてもかなり原作から離れている。妖精さんの(くだり)も、もっとさらっとしていたはず。


……それに何より、今、ここは()()だって、改めて再認識した。うん、大丈夫。私たちの動き次第で、きっと幾らでもいい方向に進める。よし、絶対できる気がしてきたぞ!


「よおーし!大丈夫、大丈夫!私はできる!!魔法の特訓も頑張って、お姉さま!皆さま!わたくしたちで愛をいっぱい配りましょう!」


気持ちの高ぶりのまま、ガッツポーズをして宣言する。


……まあ、みんなはポカンとするわよね。私が勝手に脳内検証したのだから。またやっちゃった。そして今さらだけれども、陛下たちがいるのにいろいろありすぎて、ちょいちょい地が出てる。


「あ、の……すみません、また一人で盛り上がって……」

『ふっ、ははははは!やはりリリアンナは楽しいな!そうだ、それで良いのだ。皆で慈愛を、信仰を広めておくれ』


みんながお互いの顔を見ながら、笑顔で頷き合う。


そしてシルフ様はおもむろに私をひょいっと抱き上げた。腕に座らされる形なので、急に顔が近い。うわあ、近くで見ても綺麗なご尊顔。


『お褒めいただき光栄だ』

「それ、もう止める気ないですね?」


やはり一向に読心を止めないシルフ様に、むうっ、と顔を膨らませて抗議をする。どうせ響かないだろうけど。


『そんなことはないぞ。ただどうしてもリリアンナがかわいらしくてな』

「もう、そんなので誤魔化されな……」


と、反論している途中で、シルフ様は私の額にそっとキスをした。


「?!?!」


慌てて顔を離しても、シルフ様の腕にがっちり抑えられているのであまり距離は取れず。おデコを押さえて真っ赤になるしかない私。こちらの世界の常識もかなり身に付いているので、なかなか恥ずかしい。


当のシルフ様は楽しそうにクスクス笑うばかりだ。


『うん、やはりかわいいな』


そ、そんな甘い顔するのは止めて~!シルフ様、ロリ?ロリなの?


『違うわ、失礼な。でもそうさな、我等はあまり身体の年齢の概念は気にせぬな。リリアンナの魂年齢は高かろう?』


ぎく。


「それは、」

「失礼、シルフ様。そろそろ娘をお返しいただいても?」

「精霊の世界は存じませんが、こちらでは女性に勝手に触れるのはマナー違反です」


一連の流れに固まっていたお父様と殿下が再始動し、笑顔でシルフ様に圧をける。後ろに黒いものがコゴゴと見えそうだ。言ってる傍から黒いオーラを出したらダメでしょ!


『ふふ、それは失礼した。リリアンナにはわたしの加護も与えたからの。そうそうにケガなどはしなかろうて』


シルフ様はそう言いながら、私をそっと地面に着地させる。「むう、ご加護……しかし……」と、二人はぶつぶつ言っている。


『さて、長居をし過ぎたな。そろそろお暇しよう。……そうそう、リリアンナ。何かあったらリリスを通じてわたしを呼ぶがよい』

「は、はい。ありがとうございます」


うお、精霊様を呼び出せるとか。何だかすごいことになってきたな。


『……そうそう、リリアンナ』

「はい?」


シルフ様は腰を屈めて、私の耳元に綺麗なご尊顔を近づけて囁く。


『我等には基本的に性別はないが……。人間と添い遂げるなら、どちらの性にもなれる』

「えっ、それは素敵。ちょっと羨ましい」


私の反応にシルフ様は一瞬目を見開いて、そして蕩けるような微笑みをする。破壊力が半端ない。

クラっとしかけたが、そこでまた気づく。


「もう、ずっと読んでましたね?!」


シルフ様は悪びれもせず、甘やかな顔をしているだけだ。

まったくもーう!


『本当にこれきりだ。リリアンナに嫌われたくはないからの。そして……私は男性性を取るとしよう』

「えっ?それは……」

『ではな、皆の者。また会おうぞ』


シルフ様はそう言って、今度は私の頬にチュッとしてさらりと消え去った。


「~~~!」


ゆでダコの私と、「「あー!!」」と叫ぶ二人と、苦笑する三人(一人ちょっと腹黒い微笑みだけど)を残して。


『きゃ~!きゃ~!!リリー、モテモテなの~!』


リリスを筆頭に、花の妖精さんたちがキラキラ飛んでいる。や~め~て~!慣れてないから、テンパってしまう。


いやいや、こんな流れなんてあった?

そりゃ、現実だからいろいろ変わると認識したけども。


「リリーの可愛らしさは世界一だもの、仕方ないわ」


出た、マリーアのシスコン!身内の贔屓目が甚だしいわ~!


殿下も渋々「むう……」って頷いてるし。



恥ずかしいから、脳内転換!


これから先のやることも見えて来たし、良しとしよう!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ