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「セイリュウ…… あんなに強かったなんて」



四神の戦闘要員がここまで化け物じみた強さだったとは。



「それにしてもまだかスザク?」

『もう少し』

「ハル様、あのメトフィスというのが私なのですか?」

「どうやらそうらしい」

「ハル様達から連れ出されなければいずれは私もあれに……」



メイは唇をキュッと噛んでメトフィスを見ていた。



「メイちゃん……」

「私は醜いですね」

「そんなことないよメイちゃん、私にとっては今のメイちゃんがメイちゃんだよ」

「ふん、くだらん」



ビャッコが口を挟んできた。



「くだらないだと?」

「まったくくだらん感傷だ、醜いだのなんだのに左右されるなど」

「お前は」

「ハルやめときなさい、もう門が出来るわ。 バトルエリアに出るわよ」








◇◇◇








「ムゲン独式七の型・地獄門」

「なんだッ?!」

「地獄門はあなたの周り周囲7メートルに炎熱地獄を発生させる。 地の底から燃えたぎる焔と私からの斬撃によって責め苦を味わう」

「なら道連れ」



メトフィスはピタリと咲姫に食らい付き咲姫にもダメージを与えようとした。



「バカね、使用者の私が自分の技を喰らうと思う?」

「あら、作戦失敗」



咲姫もまだまだ余力を残しているようだが咲姫の猛攻にもことごとくメトフィスは耐えている。



レザレクションとエグザスを見ると咲姫が出した技とまだ戦っているようだが咲姫も言っているようにあれは足止めだ。 もし技の効力が切れ3対1になればいくら咲姫でも不利だ。



それと懸念は僕だ、僕がなんらかのダメージを喰らえば咲姫はどうしても僕に気が行ってしまう、あれほどの相手にそれは致命的なことになってしまう。 



ん? だが間に合ったか。



「あれほどの攻撃を受けているのに奴は不死身か?!」

「やはり私達も加勢に……」

「僕もそろそろ頃合いだと思ってた」

「ではミロク!」

「いいや、門が出来た」



空間の歪みとともに残りの9人が現れた。







◇◇◇







「待たせたね」

「まったくだ」

「ハルどれからやる?」

「弱い奴から倒して行くか」

「ならばその間私はメトフィスと戦いましょう。 私ですし」



やっと出て来れた、あのまま異空間に閉じ込められたままじゃないかとヒヤヒヤしたぜ。



「我もメトフィスとやらとやろう」

「待ってくれビャッコ、先に余計な2体を片付けたい。 エグザスの相手かレザレクションを倒してからにしてもらいたい」

「ふん、よかろう」

「ハル坊、俺はレザレクションとやらの相手をさせてもらうがお前も一緒にやらないか?」

「…… よし、そうしよう」



父さんを死なせるわけにはいかないしな。 



「ハル、私も協力するわ」

「ならあたしはあのビャッコっぽいのとやろうかな」

「頼むよみんな。 ゲンブは僕についててくれ。 ゲフッ」



ミロクが尋常じゃないほどの血を吐いた。



「ミロクッ!!」

「あはッ、隙あり!」

「しまっ……」



ミロクが倒れた時メトフィスと戦っていたセイリュウの集中が途切れた。



「父様、母様!」

「言ったろう、何があっても相手に集中しろと」

「咲姫は優しい子なのよあなた」



セイリュウのオヤジとキリオが助けに入りセイリュウは致命傷を免れたが脚を負傷してしまっていた。



「あれはいけないですね、後は私に任せて下さい」



『どういうことだ? 何もないところから人が出て来たぞ』

『それだけじゃない、ミロクや殺した奴まで生きてるじゃないか』

『メトフィスらだけでいけるのかね?』

『ご心配なさらずに。 メトフィスだけは別格です、それにメトフィスの相手をしていた剣士も負傷しました』



スピーカーからは外野の声も聴こえる、能天気な連中だ。



セイリュウ親子に連れられてセイリュウは一旦ミロクのところへ戻ってきた。



「ミロク、ねぇミロクッ!!」

「はは…… 大丈夫だよセイリュウ。 ちょっと無理をし過ぎた、君こそ大丈夫かい?」

「私のことなんていいから」

「僕のことこそいいさ、それより彼らと協力してやってくれないか?」

「何故この前死んだ賊がここに? それとゲンブ…… ビャッコまで。 いつの間にビャッコの封印が解けたの??」

「やっほーセイリュウ!」

「…… 誰?」

「はあー? カズハだよ!」

「カズハ?? …… あのちんちくりんの?」

「ち、ちんちくりん?! はぁーーッ!!?」



セイリュウは事情を知らないからそういうリアクションになるよな。



「梢、お前はとりあえずミロクと一緒に居ろ」



そうすればゲンブの盾もあるしな。



「うん。 あッ…… こ、こんにちは咲姫さん」

「あなたは…… 雪乃梢、あなたも死んだのに」

「咲姫、梢さんはとってもいい子なのよ」

「か、母様? 何故そんなに雪乃梢を慕ってるのですか??」

「梢さんならあなたと仲良しになれると思って」

「え? いや別に私はそんな接点などなかったですし」

「と、とりあえずよろしくです咲姫さん」

「あなたに名前を呼ばれる筋合いはないわ」

「セイリュウお前まだ戦えるのか?」

「「戦える!」」



あ、2人セイリュウが居るんだ、めんどくせぇ。



「だったら咲姫とセイリュウとキリオはあの3体のうちの誰かに入ってくれ。 まぁレザレクションは俺とクザンとルノでやるが」

「失礼な! 私もセイリュウよ」

「いや、ややこしいからおまえの名前はもうわかるしそう区別してるだけなんだが。 じゃあ俺も行くが梢は動かなよ」

「う、うん!」



焔の四神とルノと父さんと戦っているレザレクションは持ち前の再生能力でまだ持ち堪えている。



「待たせたルノ、クザン」

「ハル、こいつの弱点がわかったわ。 クザンのお陰よ」

「何?」

「まぁどっちかっていうと女のセイリュウのお陰なんだけどな。 セイリュウとの戦いであいつが何度かレザレクションをぶった斬ったのを観察しててわかったんだがあいつの再生能力の核みたいなのがあるみたいでな、粉々にすればそれを撃ち抜ける」

「なるほど」

「だからハル、こっちは私がやるからそっちはあなたがお願い」

「ああ、じゃあクザン頼んだぞ」

「おう」

「行くぞルノ、カタストロフィだ!」

「ええ!」



俺とルノはレザレクションを左右からファングブレイカーの猛打で粉々にした、そしてその再生するまでの僅かな時間に父さんは普通だったら見逃してしまうほどのレザレクションの核を見つけ出し撃ち抜いた。 



核を撃ち抜かれたレザレクションは肉塊になったまま戻れずに四神の焔によって燃え尽きた。



「流石ハルの…… あッ」

「バカ」

「ん? なんだ??」

「ハ、ハルのパンチが強烈だったなぁって……」

「やっぱ強いなクザンは」

「年季が違うからな! というよりお前ら2人なんだか前より異様に強くなってないか?」

「…… まぁそうね」



レザレクションが消えると咲姫の焔も消えてなくなった。



「よし、残り2体だ。 こちら側にはダメージもない」

「ええ、これならいくらメトフィスでも倒し切れるわ」





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