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25歳

作者: 悠紀

先日、大掃除をしていた時に小学校時の卒業文集を見つけた。その文集の中には、10年後の自分というコーナーがあり、懐かしさのあまりにページをめくってみた。

12歳の私は、22歳の時に何になりたかったのだろうと思い、ドキドキしながら読んでみると、他の同級生達は「宇宙飛行士」や「芸能人」などの夢を書いていたにも関わらず、私は「お嫁さん」とたった一言大きな字で書いていた。我ながら、なんて夢のない子供だったのだろうかと呆れるが、12歳の私にはそれが将来の夢だったのであろう。だから、自分を否定する事はできない。

現在、私は25歳だが、キャピキャピした若さを持っている訳ではなく、落ち着いた年齢という訳でもない、いわば微妙な年齢だ。12歳の頃は、25歳という年齢に自分もなるという未来も信じられなかったほど大人に見えていた。実際、自分が25歳という年齢になると、意外に大人という実感もわかず、大人と子供の間をフワフワしているような感じ。それが正直な気持ちだ。

大学生になった時、自分は「こうなりたい!」という目標が頭上に何個も風船のように出来ていた。25歳になる過程で、私はそれらの夢のいくつかを経験し、たくさんの事を学んでいった。そして今でも私の頭上には、たくさんの風船があって、もちろん無理だと笑い飛ばされそうな夢もたくさんある。

高校卒業時、18歳だった私の夢は、「素敵に年齢を重ねた女性になる」事だった。どれだけ夢の数が増えても、この夢だけは決して忘れない。人は年齢を重ねる事から逃れられない。だからこそ、これが私の人生の目標となったのだ。

おなじ25歳でも、みんなそれぞれの幸せを求めながら道を選択している。夢を諦めそうになった時は、そんな同級生達の頑張っている姿を見て、話を聞いて、負けずに頑張ろうと何度でも奮起できる。

気付けば、今年の3月で大学を卒業して丸3年が過ぎるが、まだどんな可能性もあると、そう強く信じている。


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