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牢獄の死闘

カリアがノーズの体内へ引きずり込まれていく…!


トランヴェル

(カリアを体に取り入れて何をするつもりだ!?)


ミランダはカリアを助けるべく、もう一度ノーズへ立ち向かっていく!

しかし、ノーズの手から雷の魔法が放たれ、ミランダに直撃してしまう!


トランヴェル

(ミランダ!?)


ミランダ

「くそ……このままじゃ……ララたちが」


トランヴェル

(もしかしてララもあの化け物に捕らわれたのか…?)

(ここは一旦……引き返すのがベスト…)

(カリアでも太刀打ちできないのは誤算だ……何とかして逃げ切れないか!?)


ミランダは右手に魔力を高めて、もう一度ノーズへ立ち向かっていく!


トランヴェル

(ダメだミランダ!このままではお前までやられてしまう…)

(何とかして引き返さないと…!)


ノーズは無数の手でミランダを捕まえようとする…。

ミランダは何とか避けきるが、体力的に限界が来ていた…。

ミランダの裾をトランヴェルは引っ張る…。

ここから引き返すようにミランダに伝えようとしているのだ。


ミランダ

「引けって言うの!?あの化け物の中にはララとさっき助けてくれた子がいるのに…」


トランヴェルはそれでも裾を引っ張りあげ、ミランダを引き返すように促す…。

しかし、ミランダはノーズへ立ち向かおうと前へ進もうとする!


トランヴェル

(くそ……わからず屋が…せめて会話ができたら…)


トランヴェルは一か八かもう一度体から精神を離脱させることができるか試した。


ゴオ!


トランヴェル

(お……離脱できた!!)


トランヴェルの体から黄金のフクロウが飛び立つ…!


トランヴェル

(どうやら日がまたいだらしい……たしか教会に来たのは夕方だったから…あれからかなり時間が経ったのか)


精神状態になったトランヴェルはミランダへ近づいて話しかける。


トランヴェル

(ミランダ!!)


ミランダ

「トランヴェル!!」


トランヴェル

(ミランダ…引き返すぞ!今のまま立ち向かってもアイツに返り討ちになるだけだ!)


ミランダ

「ここから逃げたとして、それからどうするのよ!?」


トランヴェル

(……そうだな)

(魔女を増やす!それしかない!!)


ミランダ

「増やすって言ったってどうやって!?」


トランヴェル

(もはや誰でもいい……やつらと戦ってくれる奴を探す!)


ミランダ

「戦ってくれる奴って…きゃッ!」


ノーズの魔法がミランダにあたり、彼女は膝をついてしまう…。


トランヴェル

(ミランダ!大丈夫か!?)


側でサラを抱えていたキマリはノーズがカリアたちを圧倒する姿を見て体を震わせていた……。

そこにダマがキマリへ近づいてきた…。


ダマ

「そうかぁ…あいつらをここまで連れてきたのはお前か?」


キマリ

「ひッ!ダマ様……誤解です……私はここへ案内するように脅されていたのです」


ダマ

「ならば尚更…貴様の行動は悪でしかない…危うく我々が死滅に追いやられるところだったのだぞ」


キマリ

「も……申し訳ございません!!」


ダマ

「貴様の行動は万死に値する!よって貴様もここで死ぬがいい」


キマリ

「!」


ダダタ!!


キマリは背中に隠していた機関銃を取り出し、ダマへ発泡する!!

ダマは右手につけている指輪から魔法障壁を貼り、銃弾を防いでいく…!


ダマ

「ノーズ!こいつらを食せ」


キマリ

「せめて……娘だけでも!?」


キマリは転送道具を作動させ、ぬいぐるみを抱いている女の子を出現させる。


キマリ

「転送チルドレン!サラをどこか遠い場所へ!」


ノーズがキマリに向かって雷の魔法を放つ!

その魔法はキマリにヒットし、彼は感電してその場に倒れた!


サラ

「おと……サン」


サラは倒れたキマリのもとへ駆け寄る……。


キマリ

「サラ……逃げろ…早く!!」


ダマ

「ノーズ…あのキメラと転送チルドレンを破壊しろ」


ノーズは両手から雷の魔法をもう一度放つ!


キマリ

「サラ……にげ…ろ」


バチッ!


ノーズの魔法が消滅する!

サラの前にはミランダが立っていた。


ミランダ

「この転送装置とか言う奴を使えば逃げれるのかな!?」


トランヴェル

(そうだ!これを使って元いた場所へ戻るんだ!)


ミランダ

「どうやって使うのこれ!」


トランヴェル

(ミランダ!あの親父を連れていけ!奴しか使い方がわからん)


ミランダはノーズの攻撃を防ぎながらキマリを持ち上げ、転送装置まで走り出す!


ダマ

「逃がすな!!ノーズ!!」


ノーズは雷の魔法を最大まで溜めて、ミランダへ放つ!


ミランダ

「この装置作動させて!」


キマリ

「ぐう…チルドレン…作動……」


ぬいくるみの口が大きく開き、そこから黒い手がミランダたちを包み込む……!


ミランダ

「これ……あの路地の時と同じ……!」


ミランダは思い出す……彼女が路地裏でこの転送チルドレンに捕まってここへ来たことを……。


ミランダ、キマリ、サラ、トランヴェルの脱け殻の体は転送チルドレンによって元いた場所へ転送される!

転送後、ノーズの放った魔法によって転送チルドレンは破壊された。


ノーズ

「申し訳ございません……ダマ様…またもや逃してしまいました」


ダマ

「大丈夫だノーズ…奴等はきっと地下へ戻ったに違いない」

「奴等を追いかけるぞ…息の根をとめるだ」


ノーズ

「承知…」


ノーズは黒い魔方陣を出現させ、ミランダたちを追いかける…。

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