表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/374

魔女神聖信仰協会 vs 国営騎士団

ルナ街の中央通りで戦闘が繰り広げられる…!

ララとカリアは魔女信仰協会の連中に導かれながら国営騎士団から逃げる。

向かう先は魔女神聖信仰協会の第ニ拠点であるルナ魔女協会だ。


イト

「くそ……我々に逆らうとは…ただではすまないぞ…!」


クエリ

「イト…!兵士をまとめて早く連中を追って!逃げられる!!」


イト

「わかってる!皆のもの俺に続け!!」


イトは多くの兵士たちを引き連れてララたちを追いかける!

イトたちの進行を防ごうと魔女信仰協会の信者たちが魔法で妨害する!


クエリ

「お前たち協会もこれで目を離せなくなったな…反国家勢力として罰してやろう!」


クエリは野球ボールぐらいの大きさの雷撃魔法を魔女信仰協会の信者たちにたくさん放つ!

ドドドドドドドドドッ!!!

魔女信仰協会の信者たちは悲鳴を上げる…。

クエリの攻撃によって魔女信仰協会の攻撃が止み、イトたちは真直ぐララたちを追いかける。


イト

「クエリ!隊長へすぐに連絡を!俺はこのまま奴らを追跡する!」


クエリ

「了解!」


魔女信仰協会の信者たちは街中央通りに馬車を用意していた。

ララとカリアはその馬車へと誘導される。


カリア

「一体どこへ行くの?」


魔女信仰協会の信者

「我が教会へお招きいたします」


カリア

「…教会…?」


魔女信仰協会の信者

「そうでございます!魔女と我々が交信できる神聖なる場所となります…そちらへご案内いたします」


ララ

「あなたたちは何者なの?」


魔女信仰協会の信者

「我々は魔女信仰協会…魔女と人間の調和、そして魔女による導きを授かるものです」


ララ

「へ…へえ…」

(変わった人たち…宗教団体か何かかな…)


魔女信仰協会の信者

「失礼申し上げますが、貴女様方はペルー村で降臨した魔女様でおられるのですよね?」


ララ

「えっと…そうじゃなくて…」


カリア

「そうよ!私たちは魔女!」


ララはまじめに今までの経緯を話そうとしたが、カリアによって遮られてしまった。

カリアは魔女信仰協会の信者たちの会話に合わせ、ことを上手く進めようと言葉を選んで会話に臨む。


魔女信仰協会の信者

「ぜひ我が教会へお越しいただきたい…我々の教祖にもご対面をお願いいしたいのです」


カリア

「ふむ…よかろう!我らをそこまで案内せよ!」


魔女信仰協会の信者

「はッお任せあれ!」


信者は鞭で馬を叩き、さらに早く走らせる。


一方クエリは魔法通信を使用して魔女狩隊の長ナハンジにララたちの発見について報告をしていた。


クエリ

「現在、イトが魔女たちを追いかけております…おそらく行先は奴らのアジトだと思われます」


ナハンジ

「わかった…こちらも急いでそちらへ向かう」


ナハンジはクエリとの通信を切る。


ナハンジ

「ミハエル!魔女が見つかった!兵を連れてすぐルナへ出発だ」


ミハエル

「ルナにいたのか…割とペルー村から離れてなかったのね」


ナハンジとミハエルはルナ街の先にある「クレメンタイン村」で魔女の探索を行っていた。

二人とも先日ペルー村でララと戦闘した魔女狩隊の一員である。


ナハンジ

「少し厄介なことに魔女神聖信仰協会が魔女たちを匿っているそうなんだ…」


ミハエル

「魔女神聖…なんだって?」


ナハンジ

「魔女神聖信仰協会だ」


ミハエル

「なにそれ…名前からして胡散臭さがすごい…」


ナハンジ

「お前知らないのか?最近話題の信仰宗教団体だよ」

「魔女を神として崇めている頭のおかしい連中さ」


ミハエル

「はー…その名の通り魔女を匿ってる組織なのか」


ナハンジ

「特に今まで何か危害を加えるようなことは無かったためそこまで心配していなかったが…今回魔女を匿っていたことからほっとけない存在となったな」

「今回は魔女とともに奴らも弾圧する!」


一方ララとカリアを乗せた馬車は山奥にある教会へたどり着く…。


ララ

(大きな教会…)


ララとカリアは馬車から降りて、教会へと向かう。


カリア

(何とか生き延びることができた…本当に運がよかった…この集団がいなかったらおそらく死んでた…)

(しばらくはここでお世話になるしかない…でもきっと国の騎士団たちもすぐにここに駆けつけてくるに違いない…その時まで何とか体調を整えなきゃ…)


ララとカリアは信者たちに連れられ、教会の入り口付近に立つ。


パタパタ……


ララ

「……!」


どこかで見覚えのある一羽のフクロウがこちらへ飛んできた。


カリア

(あのフクロウ……)


ララとカリアは思い出す…ペルー村で出会ったフクロウを…。


ララ

「あのフクロウ…あの時見たフクロウにとてもよく似ているけど、色が金色じゃない…また別のフクロウかな…」


フクロウはララの手前に飛び降りる。


トランヴェル

(やはりララだ…なぜここに…)


フクロウことトランヴェルは敵から何とか逃げて魔女マベルを探していたところ、

ララとカリアを発見したのだ。


トランヴェル

(マベルが見つからない以上ララたちに助けを求めるしかない…)


トランヴェルは敵に捕らわれたミランダを助けるべく、ララとカリアを地下へ連れて行こうと考えた。そしてくちばしでララの服の袖を引っ張る。


ララ

「何…どうしたの?」


トランヴェルはグイグイ袖を引っ張り、引っ張る方向へ羽を指す。


ララ

「…そっちに言ってほしいの?」


トランヴェル

(そうだ!こっちへ来てくれ!頼む!)


トランヴェルは必死にララの服を引っ張り、地下へ向かわせようとする。


魔女信仰協会

「なんだこのフクロウは…無礼な!」


魔女信仰協会の信者はフクロウを追い払おうとした。


トランヴェル

(くそ…邪魔だこいつ)


ララ

「待って!」


ララはトランヴェルを抱えて信者に背中を向ける。


ララ

「このフクロウは…私の…友達です!!」


トランヴェル

(友達!?)


魔女信仰協会

「……そ…それは失礼いたしました!無礼をお許しください…」


ララ

「別に…大丈夫です…」


ララはフクロウの引っ張るほうへ歩いていく。


カリア

「ララ…どこ行くの?」


ララ

「このフクロウがこっちへ来てほしいみたいなの」


カリア

「このフクロウ…私どこかで見たことあるんだよね」


ララ

「うん…私も…でも色が違う…」


ララとカリアはフクロウの羽指す方向へ従って進む…。

信者たちも後ろから彼女たちについていった。


魔女信仰協会の信者A

「この先って地下室の入り口じゃないか?」


魔女信仰協会の信者B

「そうだな…まさか地下へ行くのか?」


信者たちの予想通りララたちは地下への入口の階段へたどり着く。

トランヴェルはさらに地下へ降りるようにララの袖を引っ張る。


ララ

「ここを降りればいいのね…?」


トランヴェル

(そうだ…こっちへ早く!)


ララたちは階段を降りて地下へと進んでいく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツイッター:@hukurai_eichi
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ