謳歌への道
夜空に真ん丸の月が見える。
惑星瑠璃に住まう住民たちは、それぞれ夜空の月を見上げている。
イトは月を見上げながら、剣で素振りをしている。
サラとイヴは研究所の窓から月を見ている。
アイナはオードリーとソフラと共に夜空を見上げる。
ミランダは寝室の窓から月を眺める。
カローナ、ガーランドは魔女世界で月を見ながら浮遊している。
ルイはドラフの研究に付き合いながら月を見上げる。
カリアは月を見ながら、月の形をしたアクセサリーを作っている。
彼ら派同じ月を見ながらも、それぞれ違う場所で各々の道を進んでいる。
彼らはこの世界で人生謳歌への道を歩んで行った……。
真ん丸の月の光がペルー村の御神体を照らす。
ララ
「今日も綺麗な月ね……」
ララは御神体の前で、目を瞑り、そして祈りを捧げる。
「今日もこれからも……世界が平和でありますように」
ララはそう一言呟き、己の神に祈りを宿した。
月にはわずかに金色に輝く一点の光が見える。
まるでこの世界を見下ろしているように見えた。
その光はやがて惑星瑠璃を出て、宇宙を駆け巡る。
光は青く輝く星を背後に、月へと向かっていった……。
トランヴェルの魔女
完
完結しました。
長い間、ご愛読ありがとうございました!
また別の作品でお会いしましょう。




