表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トランヴェルの魔女 -人間を魔女化し、世界を解読せよ…-   作者: fujiヤマト
誰もが己に神を抱いた時代
369/374

ミランダとアイナ

ここはミランダの実家。

トランヴェルと別れてから、ミランダはルナ街へ戻っていた。

彼女は、母コーネリアスとアイナと3人で暮らしている。

アイナはどこにも行く宛が無かったため、ミランダの家に居候している。


ミランダとアイナは、共に内職しており、

魔法で小物を作って、それを販売して生活している。


たまにアース研究所から魔法の協力依頼が来ることがあり、

研究所の方へ赴いて、定期的に魔法実験に協力している。


今日の二人は、家で内職を行っている。


コーネリアス

「二人共ご飯よー!」


ミランダ

「アイナ!ご飯だよ!行こう!」


アイナ

「うん!切のいいところで止める!」


ミランダとアイナは内職を中断し、下の階へ降りる。

コーネリアスが作ったシチューを3人で美味しく頂く。


ミランダ

「お母さん。急遽明日アイナと二人でアポロ研究所に行くことになったの」

「だから明日はアイナと出かけるからね」


コーネリアス

「また実験の協力?ここのところ行く頻度が多くなってない?」

「少しは休ませてくれてもいいのにね」


アイナ

「アイナは休まなくても平気だよ!」


ミランダ

「私も大丈夫だよ。ちょっと疲れるけど」


コーネリアス

「あんまり無茶しちゃダメよ」

「キツかったらちゃんと研究所の人に言うのよ」


ミランダ

「うん。わかってる」


アイナ

「明日クエリとイトに会えるかな?」


ミランダ

「会えるんじゃないかな?最近平和だから、きっと騎士団も暇でしょ」


アイナ

「やった!」


3人は食事を終えて食器を片付ける。


コーネリアス

「明日出かけるなら、今日は早く仕事を切り上げるんだよ」


ミランダ

「はーい」


ミランダたちは食器を片付け、2階へ戻ろうとした。

その時、ミランダの耳元に小さな魔法陣が開き、着信音が聞こえてきた。


ミランダ

「イトさんからだ」


ミランダは魔法陣に魔力を注入し、着信に応える。


ミランダ

「どうしたのイトさん」


イト

「ミランダ。今ちょっと話いいか?」


ミランダ

「いいですよ~」


イト

「アイナはそこにいるか?」


ミランダ

「いるよ」


イト

「アイナに着信をまわしいてくれないか」


ミランダ

「わかったよ」

「アイナーちょっとこっちに来て」


アイナ

「なーにー?」


アイナはてくてくとミランダの側による。


ミランダ

「イトさんがアイナと会話したいんだって」

「今、着信を共有するから」


ミランダはアイナの耳元に小さな魔法陣を生成し、

アイナとイトが会話できるようにした。


アイナ

「イト?」


イト

「おおアイナか。元気か?」


アイナ

「うん!!」


イト

「それは良かった」

「今日、アイナに伝えなくてはならないことがあるんだ」


アイナ

「伝えたいこと?」


イト

「ああ。アイナ朗報だ」

「今日、アイナのご両親が見つかった」


ミランダ

「!」


アイナ

「パパとママが……!」


イト

「そうだ。今現在、二人共ツクヨミ国営病院に入院している」

「何日か前から入院していたようだが、なんと明日、二人共退院するそうだ」


アイナ

「本当にパパとママが……!?」


イト

「ああ。本当だ」

「二人共運良く魔氷から生き残っていた」

「二人にもアイナが生きていることを伝えてある」

「明日は研究所に向かわず、病院の方へ行くといい」

「ミランダ。アイナを病院まで連れて行ってあげてくれ」


ミランダ

「わかりました!」


しばらくイトと会話した後、通信を終了した。



ミランダ

「よかったねアイナ!!」

「パパとママに会えるよ!!」


アイナ

「うん……」


「アイナは涙くんでいたのか、表情が強ばっていた」


ミランダ

「アイナ?」


アイナは下をうつむき、ミランダにギュッと抱きつく。


ミランダ

「……どうしたの?」


アイナ

「わかんない……涙が止まらなくて…」


アイナはポロポロ涙を流す。

ミランダは優しくアイナを抱きしめる。

そしてそっと背中をポンポン叩く。


ミランダ

「今日は早く寝て、明日パパとママに会いに行こう」


アイナ

「うん……!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツイッター:@hukurai_eichi
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ