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トランヴェルの魔女 -人間を魔女化し、世界を解読せよ…-   作者: fujiヤマト
誰もが神になれた時代
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ユニの世界4

新人類化プロジェクトが始まってから約2ヶ月経過した。ユニたちは試行を重ね、生命モデルを3体作った。


サンプルの惑星で観測者を3体導入し、仮実験を行った。結果、1日で約3億の人類を新人類化させることに成功した。

この3体の生命モデルを使えば、問題なく旧人類を新人類化させることができるとわかった。

後は、新人類化した人類が、元々の新人類に比べ能力に差がないか検証を行うだけである。

その検証は、サンプルの惑星ではなく、本番の惑星瑠璃で行うことにしている。


ユニ

「これならもう本番でいけるだろう」


マスズ

「そうね……後は肝心の効果検証ね」


明日、ユニたちは、新人類化の実験本番を行う。

惑星に観測者3体を導入し、表世界の人類を新人類化させる。

憶測では全旧人類を新人類化させるのに、4日間かかる見込みだ。

この日の研究は終いにし、ユニたちは就寝することにした。


夜、ユニは就寝前に地球に住んでいたころの記憶を思い起こす。

ユニは月人として生活をしているが、元々は地球生まれの地球育ちであった。

出身は日本。80歳まで地球に住んでいた。

それから月へ移住し、月人として生活をしていた。


ユニは地球にいた頃、様々な研究を行っていた。

精神と肉体を二分できるのではないかと研究をしていた。

肉体は単なる器であり、精神が命そのものであると考えていた。

そして約40年の研究を経て、ユニは精神と肉体を二分化させる事に成功する。

自らの精神を肉体から取り出し、他の肉体へ移し替えることに成功した。

それからユニは月で、宇宙の生成キットを開発する。

一室に宇宙を生成し、その宇宙に直径120センチ規模の惑星を作ることを実現させた。

さらに惑星内には生命が生まれるようにプログラムし、拡大スコープで惑星内の生物を研究できるようにした。


これが、生命プログラムと言われるものである。

ユニは、研究者に生命プログラムを広め、

さらなる宇宙や生命の研究に貢献していった。

誰もが宇宙と惑星、そして生命を産み出すことができるように革命をもたらせたのである。


ユニはこれまでの人生を振り返った。


人間はまだまだ進化できるとわかった。肉体的にも精神的にも進化できる余地があると考えていた。

そして彼は更にこれからの事を考えた。

生まれ故郷の地球を何としてでも救いたいと。

地球を破壊させたくないと。何とか復活させたいと思考を巡らせていた。

ユニにとって新人類化プロジェクトは地球人類を救うためのものであって、

本当は彼は地球そのものを存続させたいと思っている。彼が長年住んでいた地球を救いたいと心から願っていたのである。


ユニ

「このプロジェクトが無事終わったら……次は地球復興プロジェクトに加担したいな」


ドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!


ユニが思いにふけている時、いきなり爆発音が鳴り響く!!


ユニとマスズは起き上がる。彼らの目に緊急メニューが開かれる。

何者かが侵入してきたようだ。


緊急メニューには破壊されたドアが映し出されていた。そこには複数人マスクを被った者たちが映っていた。

その者たちは次々と扉に爆弾を仕掛けていき、緊急シャッターを破壊していく!


ユニ

「まずいなこれは……」

 

マスズ

「まさか……ラクティス!?」


ユニ

「奴らの行き先は研究室だ……行くぞ!」


ユニとマスズは急いで研究室へ転送する!


ドオオォォォ!!


侵入者たちは総勢20名ほど。

ユニの屋敷にあらゆるところから侵入し、研究室を探している。

警備兵器、防衛装置も全て破壊し、突き進んでいた。


サベージ

「どうだ状況は?」


ゴッティル

「途中までは順調に侵入できたが、2階へ上がってからセキュリティを解除できなくなった」

「爆弾を使用して強行突破している!研究室の位置は掴めたか?」


サベージ

「それが全くわからないんだ」

「アクセスしてもブロックされる」

「あまり期待しないでほしい」


ゴッティル

「使えねーな」

「セキュリティがどんどん厳しくなってきた」

「護衛をどんどん転送ポイントへ送って欲しい」


サベージ

「了解」


ドオオオオオン!!


ゴッティルは次から次へと爆弾を投げつけ、セキュリティ扉を破壊し、奥へと進んでいく!


ユニ

「……爆発が近い」

「間違いなくこっちに来ている」


マスズ

「セキュリティが物理的に破壊されている…このままじゃ」


ユニ

「デザイアのセキュリティも入っているから生命プログラムはそう簡単には壊れない」

「奴らがここの施設を破壊する前に観測者を投入して実験を開始しよう!」

「マスズ!至急観測者を全員投入する!」

「観測者たちのセットを頼む!」


マスズ

「わかったわ!!」


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