魔女ソフィア戦4
ノーズ
「ドラフ!!」
ミランダ
「ド…ドラフ……さん!」
辛うじて意識があったミランダは魔法障壁を展開し、魔氷を溶かしていく!
魔氷が解かれ、トランヴェルの魔女たちは全員魔氷から開放される。
ソフィアは徐々に力を無くしていき、それに伴い、生成していた龍たちも消滅していく。
イヴ
「……ソフィアの体が崩壊していく」
ソフィア
「体が……崩れる……どうして!?」
「私が……人間に……敗れるというの……?」
ドラフ
「うおおおおおああああ!!!」
ドラフはありったけの魔力を魔不死石に込める!
魔不死石がさらに光輝き、そしてソフィアとドラフはその光に飲み込まれていく!
ソフィア
「ああ……助けて……助けてガーランド……」
「私は…こんなところで……こんなところで死ぬわけには…いかないの」
「大ババを……この手で……私が…魔女世界を……」
「変え……」
ドオオオオオオン!!!!
突然大爆発が起こる!!
大量の魔女粒子が飛び散る!!
煙が立ち去っていくと、そこにはドラフの姿もソフィアの姿も無かった。
アイナ
「ドラフ?」
アマミ
「ドラフ……まさか死んじまったのか!?」
リリィ
「そんな……」
ミスリル
「ドラフ……よくやってくれた」
「その場で魔不死石を使って、抗魔女粒子を生成して魔女の体内に植え付けたんだな」
「いくら魔女とはいえ、あの粒子をもろに喰らえばただで済まないはず」
クエリ
「……倒したの……?」
ノーズ
「倒したのか……あの魔女を?」
周囲を見渡してもドラフもソフィアも見当たらない。
イヴ
「あの大量の魔女粒子……魔女とはいえ死滅した可能性が高い」
「魔力も気配も何一つ感じない……ドラフが魔女を倒したんだ…」
ルイ
「やった……やったぞ!!」
ガタラフ
「うおおおおおおお!!!」
大勢の兵士たちが雄たけびを上げる!!
皆勝利に歓喜している。
イヴ
「よくやった……ドラフ」
アイナ
「おじちゃん……うう…うああ……」
アイナはドラフが死んだことを知って、涙が溢れだした。
ミランダはアイナをそっと抱きしめ、また彼女もドラフの死に涙をした。
カリア
「……」
(あの人は……私のお父さんを殺した兵士……)
(私はその人に助けられたのか……)
トランヴェル
(終わったのか……これで)
(長かった魔女との戦いもようやく……)
フィイイイイイン!!!
突然、空が紅色に染まっていく!!
ドドドドドドドドド!!!
突然、不死山の上空にいた戦闘機が次々と爆散していく!!
ルイ
「なんだ!?」
イヴ
「この魔法は……まさか!?」
不死山の上空にアルヴェがたたずむ……!
イト
「まだあいつ立てるのか!?」
アルヴェ
「よくも……よくもやってくれたね」
アルヴェは大量の紅魔法をトランヴェルの魔女たちに放っていく!!
ドドドドドドドドド!!!
ララ
「っう!?」
ミランダ
「ああ!?」
トランヴェルの魔女たちは、ソフィアとの戦いでほとんど魔力が残っておらず、アルヴェの魔法を防ぎきれない!
アルヴェ
「まさかお前たち人間がここまでやるなんてね!!」
「もはやあんたたちは脅威…。貴様ら全員ここで滅ぼす!」
アルヴェの魔法が炸裂していく!!!
アイナ
「ああああああ!?」
サラ
「!!?」
ドドドドドドドドド!!!
トランヴェルの魔女たちは力尽き、倒れてしまう…。
ノーズ
「くそ……ここまで来て……やられちまうのか…?」
クエリ
「うう……」
アルヴェ
「さあ…この世界ごと消えて無くなるといい」
フィイイイイイン!!
アルヴェの手のひらから最大級の紅魔法が生成される!!
アルヴェ
「さあ……消えろ!!」
アルヴェがトランヴェルの魔女たちに向かって魔法を解き放つ!!
トランヴェル
(みんな!!)
バチイイイイイイイイイ!!!!
ドオオオオオオオン!!!
アルヴェの魔法が途中で大爆発を起こす!!
アルヴェ
「な!?」
フィイイイイイン……
突如、重圧がトランヴェルたちを襲う!!
トランヴェル
(がああ!?体が……重い!?)
アルヴェ
「なんだこれは……」
カローナ
「何この重圧は……」
ララ
「この感じ……前にも……」
上空から魔法陣が出現する!!
その魔法陣から声が聞こえてくる…!
「あなたダメよ。禁断魔法を使ってこの世界を破壊しようとしちゃ……さすがに見過ごせないわ」
アルヴェ
「誰だ!!?」
トランヴェル
(この声は……まさか……!?)
魔法陣から箒に乗った魔女が姿を現す…!
マベル
「介入するつもりは無かったけど、この世界とその子たちを消そうとするなら私が許さないわ」
アルヴェ
「!?」
トランヴェル
(マ……マベル!?)




