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ソフィア2

ソフィア

「お初にお目にかかります。私の名前はソフィア」

「氷魔法を専門としております。よろしくお願いします」


アルヴェ

「こんにちはソフィア。私はアルヴェ。これからよろしくね」


ソフィア

「ええ…よろしくねアルヴェ」


ファニージル

「自己紹介が遅れたね。私はファニージル。よろしく頼むよ」


ソフィア

「よろしくファニージル。あなたのことは前々からよくっしているわ」

「ユニオン魔女会の中でも1位2位を争う実力者と聞いている」


ファニージル

「とんでもない。世間がどう言っているのか知らないけど、私は順位なんて考えたことは無いわ」

「現にこの魔女会には序列なんてものは存在しないし、皆それぞれ得手不得手があるのだから、一概に誰がすごいなんて言えないもの」


ソフィア

「素晴らしい考え方だわ。同意するわ」


ティマーレ

「相変わらず、優等生ぶりねファニージル」


ファニージルたちの前にもう一名魔女がやってきた。オレンジ色の頭で、ツインテールの髪型をしている。


ファニージル

「ティマーレ……」


ティマーレ

「はじめまして。氷の魔女ソフィア」

「もちろん私の名前は知っていると思うけど、念のため自己紹介しとくわ」

「私はかの有名な魔女。太陽の魔女ティマーレよ」


ソフィア

「よろしく…ティマーレ」

(この人がティマーレ……。魔力を使わず、太陽光で魔法生成を行う魔女)

(うわさでは聞いていたけど、かなり自信過剰のようね)


ティマーレ

「あなたの魔法……なんだっけ?氷の…何とか言う奴?」


ファニージル

「氷の壁よ」


ティマーレ

「そうそれ!氷の壁とかいうよくわからない奴!見させてもらったわよ貴方のあのちんけな魔法!」


ソフィア

「……ちんけ?」


ティマーレ

「あら?気を悪くしたかしら?だってあの魔法どこがいいのか私にはさっぱりわからないのよ」


ファニージル

「やめなさい。ティマーレ。彼女を評価したのはユニオンだわ」

「あなたにそんな事を言う資格はないでしょ」


ティマーレ

「だって本当によくわからないのですもの。ただ単にモノを保管できるだけだし」

「とてもじゃないけど、何故、あんなもんが評価されたのか全く持って不明だわ」


ファニージル

「現に多くの魔女たちが、ソフィアの魔法を活用しているでしょ?」

「あなたの太陽エネルギーの魔法生成だってそうじゃない?」


ティマーレ

「私の太陽魔法と一緒にしないでほしいわね!!」

「私の魔法は魔法生成そのものの定義を大きく変えたのよ!?」

「あんな冷凍保存するだけの魔法と一緒にしないでほしいわね!!」

「あの程度の魔法で、私たちと同じ魔女会だなんて信じられない!」

「ユニオンの目が腐ってるんじゃないかしら?」


ファニージル

「ティマーレ!!口を慎みなさい」

「あなたの言っていることはユニオンや私たち魔女会全員に対して侮辱している!!」


ティマーレ

「はいはい。ごめんなさいね」

「ちょっと言い過ぎたみたいだから、誤っとくわ…ゴメンナサーイ」


ファニージル

「行きましょうソフィア」


ソフィア

「え……はい!」


ファニージルはソフィアの手を引っ張って屋敷の外へと出る。


ファニージル

「ごめんなさいね。ソフィア」

「ユニオンの魔女会とはいえ、ああいう奴もいるのよ」


ソフィア

「いいえ………特に気にしてません」

「確かに、ティマーレの言うように、私の魔法は過大評価されてることは事実ですから」


ファニージル

「そんなことはないわソフィア」

「あなたの魔法が無ければ、永遠保存なんてできなかったのよ?どんな物でも必ず腐ってしまうから、やはり貴方の魔法は我々魔女に大きく貢献していると思うわ」

「決して自分を卑下しないで。世間は貴方のことを評価しているのだから」


ソフィア

「……わかりました。ありがとうございます。ファニージル」


この日からソフィアはユニオンの魔女会の一員として活動をすることになった。

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ツイッター:@hukurai_eichi
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