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カローナの記憶25

ピレネー

「もはや我々人類に後が無い。早急に事を移せソフィアよ」


ミドラス

「ピレネー国王!?」


ガラウ

「待て。こいつらは人類に天敵をばらまくと言っているのだぞ?もし我々が全世界に魔物を放ったことがバレたら我々はどうなる?」


ピレネー

「バカが。こんな時に自分の保身を心配するなど貴様はそれでも指導者か?」


ガラウ

「……しかし」


ピレネー

「もはややらねばならんのだ」

「魔女に人類が勝てないことは明白だ。だからこそ緊急を要するのだ」


ガラウ

「こんな方法しか本当に無いのか?現に人類を天敵で追い込んだところで本当に魔女と対等に戦えるようになるのか?」


ピレネー

「ガラウ。他の案を言ってみろ。早急にできるものとはなんだ?ん?」


ガラウ

「早とちりしすぎだと言っているのだ!!」

「他にも吟味すべきことがあるだろう?」


ソフィア

「そんな余裕はもうないわ」

「いつ魔女たちが襲ってくるのか分からない以上、我々は早急に人類を統一し、強化しなければならない」


ダリア

「今まで甘やかしすぎてたのよ。だって人類は百年前となんら変わりが無いもの。ちょっと魔法を身に着けただけ」

「これではダメ。人類の進化は争いがあってこそ培ってきたもの。平和を否定するわけではないけど、ずっとぬるま湯に浸ってるほど、生きることは楽ではないわ」


ソフィア

「安心してガラウ。間違いなく人類は強くなれるから」


ガラウ

「どこにそんな根拠がある?」


ソフィア

「我々はただ単に天敵を放って人類を困らせたいわけじゃないの」

「天敵を放った後に私たちが用意した最強の兵団も世に公表するの」


ガラウ

「最強の兵団だと?何のために?」


ソフィア

「きっと人類はこの魔物たちに打ち勝つことはできないでしょう」

「だからここで最強の兵団を登場させることで、事を収めたいと思っているの」

「この兵団が魔物を駆逐するのよ。そうすることで人類はこの兵団に注目することになるわ」

「この兵団は魔物を倒すプロフェッショナルとして知れ渡り、そして各国の人間たちはこの兵団の技術を学ぼうと参画しにやってくるでしょう」

「それから魔物の被害にあった国々はこの兵団の技術、魔法を参考にし、さらに強力な兵団を作り上げるでしょう」

「そうすることで人類そのものを進化させていくの」


「革命よ。人類に魔物を放ち、そして絶望の淵に落とし込む。そしてその絶望の中で一つ小さな光を見せるの。それがこの最強の兵団!」

「大きな絶望と小さな希望で人類に革命を起こさせるのよ!!それがこの人類統一計画!!これこそが人類を進化させる灯になるのよ!!」


ガラウ

「……」


ピレネー

「素晴らしい……さすがソフィア!」

「是非それで行こうではないか……我々が人類に道筋を見出そうではないか」


ソフィア

「ありがとう。ピレネー」

「いい?ガラウ、ミドラス。これからこの作戦を決行するためにいくつか計画を立てていくわよ」


ミドラス

「承知しました」


ガラウ

「……わかった」


こうしてソフィアとピレネーたちは計画を突き詰めていくことになった。


ソフィア

「まずはテストを行いたいわ。どこかでこの魔物を放ってみましょう」


カローナ

「世間では今、魔女信仰協会が魔物を持っていると疑われているようね」

「ジョウガにある信仰協会に放ってみてはどう?」


ダリア

「いいわね。魔物が魔女を信仰する施設から出てくるといえば、不自然は無いし」

「なんなら、魔女が信者たちに魔物を持たせたというストーリーを作ってしまえば辻褄が合うわ」


ソフィアたちは、ジョウガにある魔女信仰協会の人間たちを殲滅し、そしてその施設に魔物たちを住まわせた。さらに国営騎士団を襲撃するように命じ、魔物たちと騎士団が衝突することになった。

予想通り、国営騎士団は魔物に苦戦し、ソフィアたちが造った魔物たちが人間より強いことを証明することができた。

そしてソフィアたちは次に魔物とフンボルト兵士を結合して作り上げた最強の兵団を向かわした。その兵団の名前は"イネス"。

ピレネーは、騎士団の代わりにイネスがジョウガにいる魔物たちを討伐するように命じた。

結果、魔物たちは1時間もかからないうちに殲滅。騎士団たちが足も手もでなかった相手に対して軽く捻って倒すことができたのだ。


それからソフィアたちはあちこちで魔物を放ち、人間を襲わせた。

国はもちろん、騎士団を派遣して魔物たちを討伐しようとするが、一向に勝てそうにない。

そこにイネスが騎士団の代わりに魔物を討伐。徐々に世間では国営騎士団よりイネスの方が頼りになると認識されるようになった。

イネスの統治者にはダリアが選抜された。ダリアは人間社会に入りこみ、イネスの強みをどんどん世界へアピールしていった。

世界でもイネスの存在は注目されるようになり、世界最高峰の兵団ではないかと囁かれるようになった。


そしてソフィアたちは、ついにツクヨミ国に大量の魔物を放つことを決めた。

ツクヨミ国の住民を絶望の淵へ貶め、それからイネスが魔物たちを倒し、

さらに世界中に魔物の脅威とイネスの存在を知れ渡らせる計画であった。

そして魔物を放ったのは、別世界にいる魔女であると世界に教え、

人類を団結させるフェーズへ移る計画であった。


それから数日後、ソフィアたちは計画通り、大量の魔物をツクヨミ国全域に放ったのであった……。

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