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カローナの記憶24

ソフィアたちはノーズの魔物の肉体を使って、フンボルト兵士と合成を行っていた。


フンボルト兵士

「ひいいいいい!?」


フンボルト兵士たちが次々と魔物の肉体と結合していく!

やがてフンボルト兵士たちの悲鳴が収まり、高い魔力を持つ兵士たちが完成した。

兵たちは人間の要素がほとんど無くなり、ほぼ魔物の成分で構成されていた。


ソフィア

「上出来ね」


カローナ

「人間を強化するより、魔物たちを組み合わせたほうが手っ取り早かったわね」


ソフィア

「これからは人間を器として、そこに魔物を取り込むことにしましょう」


ソフィアはその後も首だけの姿になったダマから魔物を大量に購入した。

ダマは施設を別の場所に移し、そこで魔物売買のビジネスを再開していたのだ。

実はここ数か月、ダマは行方不明になっていた。しかし、人間姿のノーズがダマを見つけた。

それからノーズがダマの手足となったようだ。


ソフィアたちは魔物をフンボルト兵士たちと結合させ、最強の兵団を作り上げていった。

見た目は人間の姿をしているが、中身は魔物。そんな兵団が出来上がったのだ。


ダリア

「これで兵団と魔物の準備はできたわね」


カローナ

「準備は大方できたね。いつ決行する?」


ソフィア

「決行はまだ先よ。次にピレネーたちと話をしなくちゃ」

「そろそろ魔女が人類を襲ってくるって伝えないとね」


ソフィアたちはピレネー国王と指導者のガラウとミドラスと共に「人類統一計画」を立案することにした。

ソフィアたちはピレネーたちにそろそろ人類を統一しなければ、魔女に滅ぼされると話を切り出した。それを機に緊急でこの計画を立ち上げることになったのだ。


ソフィア

「数十年前に比べれば、魔法を使える人間たちは確かに増えたわ」

「でも魔力が全然弱い。これでは魔女が攻めてきたとに滅ぼされてしまうわ」


ピレネー

「……それではどうしたらいい?」


ソフィア

「人類を追い込むのよ」


ミドラス

「追い込む?」


ソフィア

「そう。今の人間たちには恐怖が足りなさすぎるのよ」


ガラウ

「恐怖だと?それはどういう意味だ?」


ソフィア

「本来生物は”天敵”がいるからこそ、あらゆる策をめぐらして進化しようとするもの」

「例えばカエルなら蛇に食べられないように体を自然色に変化させたり、毒を持ったりする」

「その進化は、捕食者に捕まらないようにするためにできたもの。つまり生存するために己を変化させていったわけね」


「それでは人間はどうかしら?過去の歴史から人間には天敵というのが存在しないわ」

「それゆえ、人間同士で争うことが多く、戦争を行うことで科学技術や文化が発展していったわ」

「でも今は戦争も少なくなり、人類が進化する機会が少なくなっているのよ」


ガラウ

「それはつまり……我々人類に天敵を作りたいという話なのか?」


ソフィア

「その通り」

「ここ数年、人間たちは魔物や魔女、龍の存在によって徐々に変化していっているのも事実」

「しかし、魔物は言うほど脅威ではなく、人間の手で倒せてしまう。そして魔女や龍も数が少ないため、あまり関心が向かない」

「それなら人類に強大な脅威を与えるべきだと私は思っているわ」


ピレネー

「……」


ダリア

「人類の天敵はもう用意してある。この魔物たちがそうだ」


ダリアは手のひらを広げた。そしてその手のひらから映像が映し出された。

その映像には禍々しい魔物が数体映っていた。


ダリア

「これが新しい人類の天敵。今までの魔物とは違ってかなり狂暴よ」


ミドラス

「つまり…我々にその魔物を世に放てってことか!?」


ソフィア

「そうよ。それぐらいしないと、人類はいつまで経っても進化することができないわ」


ミドラス

「それでは多大な被害をもたらすことになるぞ!?人間そのものが死に絶えてしまう可能性だってある」


カローナ

「ミドラス。これはもう賭けなのよ」

「今まで人類に魔法を教えて広めてきたけど、思った以上に人類は強くならなかった」

「このままでは一瞬で魔女たちに支配されてしまうわ」

「だから試練を与えるのよ。たとえ大きな犠牲が出たとしても。そうでもしない限り、人類に未来は無いわ」


ミドラス

「しかし…」


ピレネー

「ミドラス」


ミドラス

「……は…はい」


ピレネー

「お前は少し黙っておれ」


ミドラス

「……」

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