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カローナの記憶16

「ケプラー国王!!国王!!」


ケプラーは危篤状態に陥っていた。


ケプラー

「ピレネーを…ピレネーを呼んでくれ」


魔法の訓練を行っていたピレネーは、国王の様態を知って、全速力で王室へと向かう。


ピレネー

「ケプラー国王!!」


ケプラー

「おお……ピレネーよ……」


ピレネー

「国王……」


ケプラー

「ピレネーよ……どうやら我も長くないようだ」


ピレネー

「国王……しっかり」


ケプラー

「ピレネーよ……よく聞け」

「ツクヨミ国は…やっと魔法の先進国として…世界の中心的な存在へと…なろうとしている」


「ピレネー……お前はツクヨとは違って、魔法の素晴らしさをよく理解しておる……」

「できれば我の後は…お前にこの国を任せたかった……」

「しかし……お前はまだ若い…泣く泣くツクヨに承諾したのだ」

「これからツクヨが国を治めていくが…一つお前に頼みたいことがある」


ピレネー

「なんでしょう国王……国王のお望みは全て私が引継ぎます!」


ケプラー

「ありがとう…ピレネー」

「お前に頼みたいことは…ただ一つ」

「この国の魔法文化を…さらに謳歌させてほしい……!」

「ツクヨは知っての通り…魔法には目も向けようとしない」

「それではダメだ……これからは魔法が人類を豊かにしていく……」


ピレネーはケプラーの話すこと全てに相槌を打つ。


ケプラー

「魔法という美しい花を……決して枯らしてはいけない」

「ツクヨに……枯らさせるな……ピレネー…お前が魔法を……ツクヨミ国を……躍進させるのだ」

「そして……お前が世界を……世界を一つにするのだ……!」

「英雄になれ…ピレネー‼……お前が人類を束ねて…魔女と戦うのだ‼」


ピレネー

「わかっております国王…わかっておりますとも!」

「ですから…どうかご安心を……私が必ずこの国をさらに繁栄させます」

「それから人類を導き、魔女との戦いに勝利をおさめます!」


ケプラー

「……その言葉を…聞けて…最後に…安心した」

「頼んだぞ……ピレネー……お前に……すべてを託した」


ケプラーはその言葉を最後に息を引き取った。

彼はピレネーにこの国の未来を………いや、人類の未来を全て託し、この世を去ったのだ。

そしてピレネーはケプラーの願いを胸に、魔法文化を世界へ発信していくのであった!


カローナ

「ソフィア!ケプラー国王が死んだわ!」


ソフィア

「あっそう」


カローナ

「素っ気ないわねソフィア。ケプラー国王が死んだのよ!?」


ソフィア

「何カローナ?あなた人間に情でも移ったのかしら?」


ダリア

「あんた何?ケプラーが死んで悲しいわけ?」


カローナ

「いやだって…初めて意思疎通できた人間だったし……」


ソフィア

「できたわ!!」


ソフィアは両手に小さな氷を生成した。その氷は花の形をしていた。

そしてその氷の花をトレーにいるカエルの上に落とす。


パキイイイイイン!!


そのカエルはあっという間に凍ってしまった!


ダリア

「すごい……凍らしたのにちゃんと生きてる………」


ソフィア

「時間停止の効果を発揮できたわね」

「このカエルは凍ってはいるけれど、死んではいない。そして………」


ソフィアは氷の中からカエルをひょいっと取り出した。

取り出されたカエルはギョロギョロと動き出した。


カローナ

「あれ……凍ってたのにそんなに動けるんだ?」


ソフィア

「氷から取り出せば、凍る前の元の状態へ戻れる効果があるの。ダリアの意見を反映させてみたの。地味にすごいでしょう?」


カローナ

「確かに……」


ソフィア

「この魔法の目的は”保存”」

「この世のどんなものでも凍らせることができて、さらに生きたまま保存することができる」

「そして凍らしたものを取り出したいときに取り出し、さらに取り出されたものは一瞬で凍る前の状態に戻る」

「これぞ実験体を保存するのに適した魔法だと思わない?」


ダリア

「すごいわね……まさか私たちが考えた魔法がこうも早く生み出せるとは……」


ソフィア

「でもまだこれは完成ではないわ」

「この魔法は大ババとの戦闘に使えるレベルまでに仕上げたいと思っているの」


カローナ

「大ババどもを凍らせて保存するってこと?面白い発想ね」


ソフィア

「いいえ。あのババアどもを保存だなんてそんなことはしないわ」

「この時間停止魔法を使って少しでも大ババの動きを止めるのよ」

「そうすれば勝機が見つかる」


カローナ

「なるほどね」


ダリア

「この魔法をさらに改良すれば、もしかして世界全てを凍らせることもできるんじゃないかしら?」

「皆凍ってしまえば、怖いもの無しよ」


ソフィア

「そうね。確かにこの世界全てを凍らすほどの魔力があれば、大ババの足止めも可能かもね」

「もう少し改良して強力な魔法に仕上げましょう」

「そしてこの人間世界で試しに使おうかしら」


カローナ

「いいね。魔女世界じゃ絶対に許されないけど、この世界なら大規模な魔法も試せるもんね」


ソフィア

「そう。そのためにこの世界に居座っているんだから」

「大規模な魔法を実験して、最強の魔法を作るのよ」


ダリア

「あはははッ!なんだか楽しくなってきたね!」


ソフィア

「そうね。このゲームもやっと中盤あたりまで来たかしら」


カローナ

「まあ…ここまでうまくやってこれたけど、これからツクヨがトップになってどうなるかだよね?」


ソフィア

「ええ…そうね。恐らく私たちは側に置いてもらえないだろうね」

「たがら私たちが不自由にならないように、すでに次の手は打ってあるわ」

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