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不死山9

クエリ、イト、ノーズ一行がイヴたちを探して約1時間。

特に敵と遭遇することもないが、イヴたちも見つからない。

クエリは何度もイヴやミランダに魔法陣で通信を試すものの、一向に繋がらなかった。


クエリ

「ここに到着してから魔法は使えるのに、通話ができないなんて……」


ノーズ

「もしかしたら魔女が妨害しているかもしれんな」


イト

「クエリ…ここもいないようだ。今度はこっちの方角へ行こうか」


クエリ

「うん……」


イトはずかずかと前の方へ進んでいく。後ろからクエリたちがついていく。


イト

「あの洞窟の中へ行こう」


イトたちは行く先にまた洞窟を見つけては、その中へと入って進行していった。


クエリ

「また洞窟に魔物がいるかもしれないね……慎重に行こう」


イト

「大丈夫だクエリ。魔物程度なら俺一人で片付けられる」


イトは足を止めることなく、どんどん先へ進んでいく。


クエリ

「もう…!」


クエリは仕方なく、イトを追いかけていく。

歩いている途中で、ガデとルージーがノーズに声をかける。


ガデ

「ノーズさん!ご無沙汰しております!」


ノーズ

「ん?」


ルージー

「もしかしたら覚えていらっしゃらないかと思いますが、我らは一度ノーズさんとフンボルトでお会いしております」

「あの時、ノーズさんが我々とミスリル博士を助けてくれなければ、今頃死んでいました。

ノーズさんが身をもって護っていただいたこと、感謝してもしきれません」


ノーズ

「おお!お前らあの時の兵士2人か!!」


ガデ

「はい!覚えてらっしゃるのですね!本当にあの時は命を救われました!」

「なんてお礼をしたらよいか……」


ノーズ

「礼などいらん。お前らはミスリルをラウル研究所まで届けて任務を全うしたのだろう?大したものだ」


ルージー

「いいえ…とんでもない。あの時ノーズさんが魔女と戦ってくれたおかげで我々は生き延びていますし、

それにミスリル博士が生き残ったことで、今人類が戦えているのです。ノーズさんのあの勇敢で戦う様は人類に語り継がれるべきです」


ノーズ

「ふんッ…照れさせてくれるな」


ノーズたちが話している途中で、前方から爆発音が聞こえてきた!


ドオオオオオオオオオン!!!


ノーズ

「なんだ!?」


ルージー

「前方で敵が現れた模様!!」


前衛にいたクエリとイトが魔物の攻撃を受けていた!

クエリたちは応戦し、魔物を駆逐していく!!


ドドドドドドドドド!!!


クエリに向かって巨大な魔法が落ちてきた!!

クエリはそれを咄嗟に避ける!


クエリ

「何!?」


クエリは魔法が飛んできたほうへ顔を向けると、

そこには魔女ダリアの姿があった……!


ダリア

「どこかで見たことのある顔だね…お前」


クエリ

「ダリア!?」


クエリは魔力を手に込める!!


ダリア

「さあ、人間ども……皆殺しにしてやるわ!!」


魔女ダリアがクエリへ攻撃を仕掛ける!

ダリアとクエリが魔法を放ちあい、戦闘が始まる!

ルージー、ガデたちフンボルト兵は魔物たちへ応戦していく!

両陣営が激闘する中、ソフィアが水晶越しでその戦闘を観戦していた。


ソフィア

「フフフ……さてどうなる?」

「ねえどうなると思うカローナ?」


ソフィアは後ろを振り向き、カローナに問いかける。

カローナの体は氷漬けにされており、顔だけが表面から出ていた。


カローナ

「……どうなるって…どういう?」


彼女は怯えているのか、声が震えていた。


ソフィア

「ダリアたちだよ!あの娘どもが本当に私の指示通り動いてくるかどうかよ」


カローナ

「ダリアに…なにをしたの?」


ソフィア

「彼女にはね。夢を与えてあげたの」


カローナ

「……夢?」


ソフィア

「そう夢。彼女が上位の魔女になりたいって言ったから、その願いを叶えさせてあげたの」


ドドドドドドドドド!!!


クエリはダリアに魔法で応戦するものの、全く魔法がダリアに通用しない!


クエリ

(こうも簡単に私の魔法がかき消されるのか!?やっぱり魔女には勝てないの!?)


ダリア

「貧弱な魔法ね……。所詮人間の魔力なんてそんなものよ」

「魔法はね……こうやってつくるのよ!!」


ダリアは片手をかざして、赤黒い魔法を生成していく!!

ダリアの周りは大量の魔法粒子が渦巻いていた!!

その魔法粒子がダリアの片手に集まっていく!!


バチバチバチバチバチバチ!!!


クエリ

「……!?」

(魔法粒子の数が尋常じゃない!?あんなの喰らったら死ぬ!?)


ダリア

「さあ避けられるかしら?」


ダリアの掌から赤黒い魔法が放たれる!!


クエリ

「!?」


クエリと魔法が衝突する寸前に、イトがクエリを担ぎ、その魔法を避ける!!


ドオオオオオオオオオ!!!


魔法が地面に衝突し、大爆発を起こした!!

周囲にいた魔物や兵士たちがその爆発の爆風に巻き込まれ、吹き飛ばされる!!


ルージー

「なんだ!?」


ガデ

「う…わああああ!?」


ルージーとガデもその爆風で吹き飛ばされ、壁へと叩きつけられてしまう!!

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