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恐慌の世界1

フィイイイイイイイイイイイイイイイイイ

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ!!!


魔法障壁装置が展開し、魔氷が削れていく!!


<第2段階クリア!!引き続き、第3段階へ移行する!!>


ガタラフ

「よし!!いい感じだ!!次も抜かるなよ!!」


ルイ

「おお…順調じゃん」


サラ

「緑や町が見える!」


上空でトランヴェルたちが魔氷が解けていく様を見ていた。


イヴ

「計画は概ね順調ですね。このまま13段階へ移行できればいいのですが……」


トランヴェル

(魔女がこの状態を見逃すとは思えないな………)


ミランダ

「お願いだから何もしてこないで………」


計画は第3段階へ移行し、また航空機から魔法障壁装置が投下されていく………!


ガリガリガリガリガリガリッ


ソフィア

「何の音かしら……?」


不死山で洗脳魔法の研究を行っていたソフィアは、魔氷が削られる音を察知する。


アルヴェ

「ソフィア」


ソフィアのもとにアルヴェが現れる。


アルヴェ

「ついに人間どもがクロノブレイクを溶かし始めたわ」


ソフィア

「そう……思った以上に早かったわね」

「でもこちらもそれなりに研究を進めることができたわ」


アルヴェ

「徐々にこちらに向かって溶かしてきてるんだけど、どうする?」


ソフィア

「そろそろ頃合いね」


アルヴェはソフィアのその言葉を聞いて怪しい笑みを浮かべる……。


アルヴェ

「ついに決戦ってことかしら?楽しみね」


ソフィア

「決戦だなんてそんな大げさなものでもないわ」

「人間との戦いは”実験”よ」

「これまでの研究成果が功を成すかどうか……フフフ」


アルヴェ

「前は戦線布告するって言ってなかったっけ?」


ソフィア

「ああ……そうね。もちろん戦線布告はするわ」

「でもね…今回は人間どもの"洗脳"がどこまで行けるか確認することが目的となるわ」

「私が新たに開発した洗脳魔法”アルファ”がどこまで通用するかをね」


アルヴェ

「アハハ……それは楽しみだね」


ソフィア

「人間たちがここまで来ようとしているのなら、もう待つ必要はないわね」

「さあアルヴェ……宴の始まりよ」

「はじまりの合図はド派手に行きましょう……あなたが作り上げた龍を全世界に解き放つの!!」


アルヴェ

「いいね…わかったわ。景気よくぱああっと行っちゃいますか!」

「人間どもは度肝を抜かれることになるわね」


ソフィア

「フフフ……さあ…さっそく始めましょ」

「最高の……宴を!!」


ガリガリガリガリガリガリッ!!


魔氷が徐々に魔法障壁によって削られていく!


ドラフ

「よし………第3段階も問題無しだな」


ガタラフ

「魔女や龍も現れませんね………」


ドラフ

「奴等がこのまま黙って見逃してくれればいいのだが………」


〈第3段階クリア!ツクヨミ国の国会が見えてきました〉


ガタラフ

「おお………」


モニターにツクヨミ国の国会が映し出される!


ドラフ

「次の4段階目でツクヨミ国の半分は脱却だ!準備にかかれ!!」


ドラフの合図とともに魔法障壁装置を積んだ航空機がツクヨミ国の上空へ向かい始める。


イヴ

「第4段階へ移行しましたね」


ミランダ

「ツクヨミ国が見えてきたよ!ほら!!」


アイナ

「………!」


アイナは魔氷から姿を現したツクヨミ国を見渡す………。


アイナ

(パパ…ママ……そこにいるの?)


ルイ

「馴染みのある土地がやっと見えてきたな」


トランヴェル

(このまま行けば本当に魔氷が全部無くなりそうだ……)


フオオオオオオン………


第4段階へ移行としようとしたその時、遠方から不穏な鳴き声が聞こえてきた………。


ミランダ

「この声は………!?」


ルイ

「まさか……」


アイナ

「あっちの方から何か来る………!」


アイナが指差す方向に黒いポチポチがうっすらと見える。

そしてその黒いポチポチはこちらへ徐々に近づいている。


その様子はドラフたちがいる本部でも確認されていた。


ガタラフ

「何だあれは………大量の何かがこちらへ向かってきている」


ドラフ

「映像をクローズアップしろ!」


モニター画面が大量の黒い物体を拡大していく。

そして、そこに映し出されていたものは………。


ドラフ

「龍………!?」


フオオオオオオン!!フオオオオオオン!!


大量の龍たちが上空で雄叫びをあげていく!!

数は数えきれないほど多く、無数の龍が航空機へ向かって飛んでいく!!


ガタラフ

「龍………こんなに!?」


〈こちら1号機!龍の大群を確認!!こちらに接近中!!〉


ドラフ

「各機後退!!戦闘部隊前へ!!」


魔法障壁装置を格納していた航空機は後方へ下がり、戦闘機が前方へ出る!


ルイ

「来ちまったか………」


ミランダ

「ものすごい数………これじゃあ………」


イヴ

「もうすぐそこまで来ている!上に行くぞ!」


イヴたちは航空機の外へ出て、バリアを貼って風邪の抵抗を無くし、航空機の上に立つ。


アイナ

「すごい数………」


イヴ

「………これを全部捌くには骨が折れるな………」

「ドラフに撤退の指示を仰ぐ!」

「後退しつつ、龍からこの機体を守れ!!」


ルイ

「くそ………想像以上のヤバさだ」


ミランダ

「バリアを展開しよう!!」


ミランダたちは魔法障壁を航空機を包むように展開し、龍の襲撃に備える!


無数の龍がどんどんこちらに向かってきている。

途中で龍たちは分散し、それぞれ別の方向へと飛んでいく!


トランヴェル

(龍がバラけてるぞ!?)


イヴ

「まさか………」


フオオオオオオン………!!


大量の龍がユーリ大陸を抜けて、世界中を駆け巡っていく!


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