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魔女の研究3

アルヴェ

「そうだソフィア。もう一つ伝えることがあったわ」


ソフィア

「何かしら?」


アルヴェ

「私たちが戦闘している時にあの赤龍と金龍が現れたの」

「あの赤龍と金龍は既に何者かに憑りつかれていたわ」


ソフィア

「何者かに?」


アルヴェ

「そう…。しかも奴らは自分のことを人間と言っていたわ……」


ソフィア

「へえ……それは面白い」


アルヴェ

「人間って言っていたけど、恐らくどこかの魔女会の魔女に違いない」

「人間が龍を乗っ取るなど不可能だからね…もしかしたら大ババ様のところの誰かが来ているんじゃないかしら」


ソフィア

「大ババの魔女たちが人間なんかに興味持つとは思えないけど…そもそも人間を知っているかどうかも怪しい」

「でもねアルヴェ。本当に人間が龍たちを乗っ取っているかもしれないわよ?」


アルヴェ

「ふん…そんなバカなことはありえない。奴らにそこまでの力は無いわ」

「いくら魔力が強い人間がいたとしても私たちの龍を洗脳するなんて無理よ」


ソフィア

「アルヴェ。そのありえない出来事を人間たちはやってきているのよ」

「魔力が高い人間がいるのも想定外だし、クロノブレイクを打ち破ったのもそう。私たちが思っている以上に人間には未知なる部分が多いわ」


アルヴェ

「それはそうだけど……」


ソフィア

「どちらにしろその龍に憑りついている奴らの正体は現段階ではわからない」

「その龍もできるなら捕まえましょう」

「この人間たちのように解体して分析するのよ……フフフ…」


アルヴェ

「それもそうね……まずは捕まえて解明するのが良さそうね」


ソフィア

「アルヴェ。その龍やら人間やら色んな懸念はあるんだけど、

私はこれからもっと洗脳魔法を研究してこのゲームに打ち勝ちたいと思っているのよ」


アルヴェ

「ほほう……つまり大ババ様を殺すと」


アルヴェ

「そう……いずれ上位の魔女たちを洗脳して、あの化け物を殺すわ」


アルヴェ

「あははッ!!それは面白い!!」


ソフィア

「そのためには早く人間どもと決着をつけたいのよ」

「まずは人間どもを洗脳し、大ババの魔女会と戦わせる」

「そして下位の魔女も上位の魔女も私の配下に置いて、あの下らない世界を覆してやるわ」


アルヴェ

「あはははははは!!面白い!面白いわソフィア!!その大きな野望……私ももっと手を貸したくなっちゃう」


ソフィア

「ありがとうアルヴェ。恐らく人間どもはこの後、クロノブレイクで氷漬けにした大地を溶かしていくでしょう。その隙に私は洗脳魔法を完成させ、人間どもに宣戦布告をするつもりよ」

「アルヴェ。あなたには人間どもと戦う準備を進めてほしいわ」


アルヴェ

「わかったわソフィア。それならば、私は龍をたくさん作っておくわ」

「あの人間の人形たちでは戦力が足りなさすぎるから」


ソフィア

「そうね。お願いするわアルヴェ。人間どもが動き出すまで、我々も準備を進めましょう」


アルヴェ

「了解」


ソフィア

(これで人類との戦いの準備は概ね大丈夫そうね)

(あとは洗脳魔法を完成させることができるかどうか……)

(いまだに一人、どうしても洗脳しきれない個体もいるし、もっと研究しないとね)

ソフィアは後ろに振り向き、氷漬けにされたララを見て呟く。


アルヴェ

(面白い…面白いわソフィア。もっともっと私に夢を見せて……。もっともっと私にあなたの可能性を見させて……。そしてころ合いになったら…フフフ)


それぞれの思惑がある中、魔女たちはこの不死山で全人類の洗脳計画を立案した。

ソフィアは引き続き洗脳の研究を行い、アルヴェは人類との戦いに備えて大量の龍の生成を行っていく。


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