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世界の変革4

ドサドサ………

地面にパンが一つまた一つこぼれ落ちていく………。


少女が一人、路地裏を駆けていく。

両手にたくさんのパンを抱えながら、必死に走っている。


「待てえ!!」


少女の後方から大人の男性が一人。

その男は、鬼の形相で少女を追いかけていた。

どうやら少女は男からパンを盗み、追いかけられているようだ。

少女は路地裏へ逃げ込み、地の利を生かして男性を出し抜き、逃げきることに成功した。

少女は盗んだパンを仲間のもとへと運ぶ。


ルイ

「皆!盗んできたよ!!」


リケル

「出かしたルイ!」


少女は盗んだパンを仲間へ分け、モグモグとパンを喰らっていく。


ルイ

(そうだ………はじめはただ皆と幸せに暮らしたかっただけだったんだ)

(団長たちと一緒に働いて、それから何とか食い繋いで、生きていく………それだけでよかったんだ)

(でも………今は………)


ルイは目を覚ました。

彼女は辺りを見渡す………。


ルイ

「ここは……?」


ドラフ

「ルイ!」


ルイ

「ドラフ!?」


ドラフ

「ルイ!目覚めたか」


ルイは自分の手足に鎖が繋がれていることに気づく!


ルイ

「なにこれ!?」


ルイは手足を揺らし、ガシャガシャと鎖の音をたてる。


ドラフ

「すまないな。しばらくそのままの状態で我慢してほしい」


ルイ

「なんの真似だ!?おい!!ドラフ!!」


ドラフ

「すまないなルイ。もしかしたらまだ洗脳されている可能性があるからな。拘束させてもらった」


ルイ

「洗脳!?何の話だよ!?」


ガシャガシャガシャ!!


ルイは体を大きく揺らし暴れだす!


ルイ

「くそッ!!力が入らねえ!!ふざけんな!!」


ルイの手足を繋いでいる鎖はドラフ特性の抗魔女粒子が含まれているものだ。

魔法でも壊れないようにできているため、ルイはどんなに魔力を込めても破壊することはできない。


ドラフ

「ルイ!落ち着いてくれ!!」


イヴ

「暴れん坊だな」


イヴが部屋に入ってきた。


ドラフ

「来たかイヴ」


ルイ

「こんな鎖を繋げやがったのはどこのどいつだ!?」


ガシャガシャガシャ!


ルイは手足をばたつかせ、暴れだす!


イヴ

「この状況では話し合いは難しそうですね」


ドラフ

「体は大丈夫そうだな」


ルイ

「これが大丈夫に見えるか?」


ルイは手を上げて、鎖に拘束されている様をドラフたちに見せる。


ドラフ

「ああ…すまないな。もしかしたらまだ魔女に操られて我々に危害を加える恐れがあったからな」


ルイ

「魔女に操られていた!?私が!?」


ドラフ

「そうだ。昨日私と戦ったことを覚えているか?」


ルイ

「ドラフと?私が?」


ドラフ

「そうだ」


ルイ

「……」


ドラフ

「どうやら覚えていないみたいだな」


イヴ

「いや、覚えていないフリをしているかもしれない」


ルイ

「おいおい待てよ!!全然状況がつかめないぞ!!ちゃんと説明しろ!!」


ドラフ

「お前は昨日まで黒い鎧を身に着けててな……。それで魔女と共に我々を襲ってきたのだ」


ルイ

「黒い鎧……?全く記憶にない」


ドラフ

「どうやら洗脳されていた時の記憶は無いようだ」


ルイ

「私は確か…あのソフィアとかいう魔女と戦ってて……」

「あれ……あの後、どうなったんだっけ?」


イヴ

「魔氷に巻き込まれた後のことは覚えているのか?」


ルイ

「魔氷……?ああ…もしかしてあの津波のような氷のこと?」

「確かあの氷に凍らされて……そしたら気が付けば魔女に捕まってて……それから……」

「ああ……だめだ…それ以降のことが思い出せない」


ドラフ

「そうか……」

「イヴ。どうだルイの状態を見て、まだ魔女に洗脳されていると思うか?」


イヴ

「わからない。言動だけ見るに洗脳されている状態とは思えないが………」


ルイ

「つまり私は魔女に洗脳されてて、ドラフたちを襲って、それから洗脳されている疑いがあるから拘束されていると…」


ドラフ

「そうそう。さすがルイ。ちゃんと状況把握できているね」


ルイ

「できているねじゃねーよ!!早くこの鎖とってよ!!私は拘束されるのが一番嫌いなんだ!!」

「早くとって!!」


イヴ

「そうやってすぐ拘束を解いてほしい言動が怪しい…。暫くはそのまま様子見たほうがいい」


ドラフ

「そうだな………念のためだ。このままにしておこう」


ルイ

「ふざけるな!?」


ドラフ

「そろそろ出発の時間だな………後は頼んだイヴ」


イヴ

「気をつけていけよ」


ドラフ

「ああ………。イヴ、この研究所を頼んだぞ」


ルイ

「おいおい!ドラフ!!どこにいく!?」


ドラフ

「これから大事な研究があるのでな。ルイ。本当に申し訳ないが、少し我慢してくれ」

「大人しくしてくれれば、特に悪いようにはしない」


ルイ

「おい!!冗談だろ!!いかないで!!これを外してから出てってくれ!!」


ドラフは手をひらひらと振り、外へ出ていった。


ルイ

「おーーーい!!!」


イヴ

「見た感じでは大丈夫そうだが、まだまだ釈放はできないな」


ルイ

「ふざけるな!!っていうかお前誰だよ!!偉そうに上から目線で見下しやがって!!」


イヴ

「私もあなたと同様にトランヴェルの魔女だ」


ルイ

「はあ!?トランヴェルの魔女だあ!?トランヴェルもここにいるのか!?」


トランヴェル

(ルイ。久しぶりだな)


イヴの背後からトランヴェルが姿を現した。


ルイ

「トランヴェル!!早くこの鎖を取ってくれよ!?」


トランヴェル

(悪いな………皆が言うように少し様子見だ)


ルイ

「マジかよ………」


イヴ

「トランヴェル。私もこの後、ミランダとともに研究を行う予定です」

「すいませんが、ここでルイを見張っといていただけますか?」


トランヴェル

(おっけー)


ルイ

「おい!!お前も出ていくのかよ!!」


イヴ

「見た目に反してかなり雑多な性格しているな」


ルイ

「なんだと!?」


トランヴェル

(やめろイヴ。煽るな)


イヴ

「また時間があればお話ししましょう。同士よ」


ルイ

「この鎖から解放された時は覚えてやがれよ!?」


イヴも部屋から出ていった。


ルイ

「ふぬぬぬ……くそおッ!」


トランヴェル

(ルイ。君が魔女に洗脳されていないとわかれば、すぐに解放される。もう少しの辛抱だ)


ルイ

「トランヴェル!!一体何がどうなってる!?説明しろ!!」


トランヴェル

(わかったわかった。落ち着けルイ。時間はたっぷりある。お互い今までのことを話し合おうじゃないか)


トランヴェルはこの後、ルイと今までの経緯を話し合った。

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