表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
217/374

紅の魔女戦10

黒い鎧

「シャアアア……」


黒い鎧は四つん這いになって、突進の準備をしていた。


アイナ

「また突っ込んでくる!?」


トランヴェル

(おい!!おいおいおいおい!!お前は……)


ミランダ

「トランヴェル確かあれって……」


黒い鎧

「シャアアアアアアアア!!!」


黒い鎧はミランダたちに向かって突進していく!!


ミランダとアイナはそれぞれバリア魔法を展開し、衝突に備える!


ドオオオオオオオオオオ!!


敵の頭部とバリアが衝突し、黒い鎧は弾き飛ばされるものの、

その衝突の衝撃でバリアが破壊される!!


黒い鎧

「シャアアアアアアアア!!!」


黒い鎧は体制を整え、また突進していく!!


トランヴェル

(間違いない……あれは…あれは)

(……サラ!?)


ミランダたちももう一度バリアを展開する!!


バチイイイイイイイ!!!


黒い鎧の突進はバリアに阻まれる!!

しかし、勢いは止まることなく、そのままバリアを貫通し、ミランダの体に衝突する!!


ドオオオオオオオオオオ!!


ミランダは吹っ飛ばされ、後方の壁に衝突する!!


ダン!!


ミランダ

「はぐッ……」


ミランダは壁との衝撃で、うつ伏せに倒れてしまう!


アイナ

「ミランダ!!」


黒い鎧はアイナに向かって突進していく!!


トランヴェル

(アイナ避けろ!!)


ドンッ!!!


アイナは黒い鎧の突進をもろに喰らい、その衝突で彼女は宙を舞って、地面へと落下してしまう!


アイナ

「ッッッッ!?」


トランヴェル

(アイナ!!)


黒い鎧はまたアイナに向かって四つん這いで走り出す!!

アイナに飛びかかるが、そこにミランダがアイナの前に割り込み、魔法障壁を展開する!!


バチイイイイイイイ!!!


黒い鎧の突進を弾き、ミランダはアイナの身を守った!


ミランダ

「アイナ!!大丈夫!?アイナ!!」


アイナ

「うう……」


アイナは意識がもうろうとしている。


黒い鎧は体制を立て直し、また再びミランダたちへ突進していく!!

ミランダはアイナを抱えて、突進を避ける!!


ミランダ

「ッ……」


トランヴェル

(このままではミランダとアイナが…!?)


黒い鎧

「シャアアアアアアアア!!!」


トランヴェル

(くそッ!?あれは本当にサラなのか!?)

(サラだとしても何で私たちを襲ってくる!?)

(まさか魔女にでも操られているのか!?)


黒い鎧とミランダが激闘を広げていく!

ミランダは黒い鎧の攻撃に対処していくだけで精一杯だ!


トランヴェル

(一体どうしたら………ッハ!?)


トランヴェルは突如思い出す。


(そうだ……)

(ノーズたちとの戦闘の時に使った心の中を読み解く能力……これを使えば)

(サラの身に何かあったと言うならば……彼女の心の中に入って確かめるしかない!!)


トランヴェルは能力を発動し、サラの体内へと入っていく!!


ズオオオオオオオ


トランヴェル

(ごぽごぽ……!)


トランヴェルは心の深海を潜る能力を使い、サラの記憶の大海へ潜り込んでいく!


トランヴェル

(久しぶりにやったが、やっぱ苦しいなこれ!?)


トランヴェルはサラの心の深海で溺れながらも、奥へ奥へと流されていった。そして徐々に周りが暗くなり、目の前が見えなくなっていった。


トランヴェル

(……暗い)


先ほどまで波に流されていたが、突然波はピタリと止まった。

先ほどとは打って変わって暗闇に一人ぽつんと取り残されているかのような孤独感が増していった。


トランヴェル

(なんだか…怖いな)

(そういや前潜った時もこんな感じだったな……思い出してきた)


トランヴェルは下へ下へと潜っていき、何か無いか探し出した。


トランヴェル

(……あそこ…光ってる)


ポウ……


トランヴェルはさらに奥のほうで一点小さな光があることに気づく。トランヴェルはその光に向かって泳いでいった。

その光に近づけば近づくほど、光は大きくなっていき、

やがて寸でのところまで来ると、光はトランヴェルの体を遥かにに凌駕する大きさだった。その光はトランヴェルを全て包み込んでいった。


トランヴェル

(……ん?)


トランヴェルは気が付けば、大空の快晴の中を飛んでいた。


トランヴェル

(ここは……?)


トランヴェルが下を向けば、そこには街が広がっていた。

トランヴェルは降下し、街の中へと飛んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツイッター:@hukurai_eichi
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ