紅の魔女戦3
ブオオオオオオン!!
警報が施設内に鳴り響く!!
「緊急事態発生!緊急事態発生!!」
「龍が接近中!!各員戦闘配置!!至急戦闘配置!!」
「非戦闘員は避難シェルターへ避難せよ!!」
ガタラフ
「何!?もう来たか!!」
ルージー
「龍!?」
ガタラフ
「訓練中止!!各自戦闘準備に入れ!!」
クラフト国軍は銃器を手に取り、戦闘準備に取り掛かる!
ドラフ
「龍が来ただと!?」
ミスリル
「りゅ……龍」
ドラフ
「ミスリル!!お前は早く避難しろ!!」
「おいリリィ!!ミスリルたちを引き連れて避難シェルターへ向かえ!!」
ミスリル
「お前はどうするんだ!?」
ドラフ
「俺は戦う」
ミスリル
「!?逃げないのか!?」
ドラフ
「私はお前たちと違って何も研究で成果を出せない」
「だから私はお前たちを守る側に回ろう!」
ミスリル
「お前も大事な研究員じゃないか!一緒に……」
ドラフ
「リリィ!!早くミスリルを連れていけ!!」
リリィ
「はい!!さあこちらへ!!」
ミスリル
「ドラフ!?」
リリィはミスリルを無理やり連れだし、避難シェルターへ走る!
アマミ
「ドラフ!無茶するなよ!!」
ドラフ
「ああ」
ドラフはリリィたちを見送った後、リュックから魔女対抗具を取り出す。
ドラフ
「ミスリルの話からすると魔女も龍と共に来るはずだ」
「魔女がここに来るならば、ここで積年の恨みを晴らさせてもらう……!」
ミランダ
「ドラフさん!!外に行くんですか!?」
後ろからミランダが駆けつけてきた。
ミランダ
「私も一緒に戦います!」
ドラフ
「……いや、君たちはミスリルたちと共に避難シェルターへ行ってくれ」
ミランダ
「何故です!?」
ドラフ
「万が一我々で対処できなかった場合、誰かがミスリルたちを守らなければならない」
「ミランダ。君はフクロウの魔女と言えど、戦いに慣れていないだろう?」
「一緒に来てくれるのは嬉しいが、君にはいざという時の護衛に適任だと思っている」
「ミスリルたちを今ここで失うわけにはいかない。君は彼らの護衛に回ってくれ!」
ミランダ
「……わかりました」
「それでは避難シェルターへ行ってまいります!ドラフさん!!どうかご無事で!!」
ドラフ
「お互い様にな」
ミランダは避難シェルターへ、ドラフは施設から外へ、それぞれ向かっていく。
ドラフが施設の外へ出ると、既にクラフト国軍が戦闘配置を行っていた。
そしてクエリがその中にいることに気づく。
ドラフ
「クエリ!」
クエリ
「ドラフさん!?まさか戦うおつもりですか!?」
ドラフ
「当たり前だ」
クエリ
「ドラフさんは大切な研究員の一人…ここは我々軍部に任せてください!」
ドラフ
「つれないなクエリ。今まで一緒に戦ってきた仲ではないか」
「ここで仲間外れにされるのは心外だな」
クエリ
「しかし……!?」
ドラフ
「大丈夫だ。私が死んだところで大して研究に影響はでない」
クエリ
「そんなことは……」
ドラフ
「私なんかよりミスリルやリリィたちに死なれてはそれこそマズいからな」
「それに今この施設を破壊されるわけにはいかない。今までの研究がすべて台無しになる!!」
「奇跡的に行っているこの研究を止めさせるわけにはいかないのだ!!」
「ミスリルたちを生かすためにも、この施設を守るためにも私は戦闘に加勢する!」
クエリ
「ドラフさん……」
イヴ
「ドラフお前はミスリルたちの護衛入ったほうがいいんじゃないか?」
ドラフたちのもとにイヴとアイナがやってきた。
イヴ
「こういっては何だが…私たちは結構戦力になると思う」
「我々が前線に出る。お前らは後方に回れ」
ドラフ
「それはごもっともだ。しかし、魔女が来るとすれば、狙いはミスリルだ」
「ミスリルの近くにお前らがいたほうが良い気がするが」
イヴ
「……しかし、人類だけで龍を対処できるか?」
ドラフ
「むしろできないと困るところだ。我々が日々研究してきた対魔女兵器を使った訓練の成果が出ないと困る」
「ここは我々人間が戦うべきであると私は思っている」
イヴ
「そう……なら私だけでもこの場に残るわ」
「アイナ。龍は私たちに任せて、あなたは避難シェルターでミスリルを守りなさい」
「もしも魔女や龍が避難シェルターに現れた時は、あなたが戦うのです」
アイナ
「…うん!わかった!」
イヴ
「えらい子だ」
ドラフ
「一応ミランダも避難シェルターへ行かせている。フクロウの魔女が2人もいれば後方は任せられるだろう」
イヴ
「了解した」
(トランヴェル。アイナを連れて避難シェルターに)
トランヴェル
(わかった。気をつけろよイヴ)
イヴ
(ええ。わかってます)
トランヴェル
(さあ行こうアイナ)
アイナ
「クエリたちも気を付けて!!」
クエリ
「ええ。あなたもねアイナ!」
トランヴェルはアイナと共にミスリルたちがいる避難シェルターへと向かった。
ドラフ
「イヴ。先ほども言ったが、この戦闘は我々人類の成果が試される戦いでもある」
「我々が日々研究して開発した対魔女、対魔氷の兵器と軍部の対魔女、対龍の訓練の成果をここで測るべきなのだ」
「だからお前は最初に手出しはしないでいただきたい」
イヴ
「なるほど。いいだろう」
「いざって時に私は介入させてもらう」




