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新たな脅威9

ミランダ

「やっと解放されたあああああ!!」


ミランダは実験から解放され、休憩室でコーヒーを飲んでいた。彼女の隣にはアイナとトランヴェルもいた。


アイナ

「ねえミランダ!これで遊ぼう!!」


アイナが持っていたのは、チェスのようなボードゲームだ。彼女は研究所に来てから暇すぎて遊び相手を欲しがっていた。


トランヴェル

(アイナ。ミランダは今仕事が終わって疲れているんだ。休ませてあげて)


アイナ

「ええー!?」


ミランダ

「いいよ!遊ぼう!!」


アイナ

「本当に!!やったあ!!」


トランヴェル

(大丈夫か!?ミランダ!?)


ミランダ

「へーきへーき!!」


トランヴェル

(ミランダはやさしいなあ………)


ミランダ

「たまには遊ばないと頭おかしくなりそうだから丁度いいの!」


アイナはボードゲームをテーブルに広げ、駒を設置していく!


トランヴェル

(この世界にもチェスみたいなものがあるんだな)


ミランダとアイナが遊ぼうとしたその時、

ドラフたちが早足で通路を駆け抜けていった。

ドラフの後ろにはイヴの姿も見えた。


トランヴェル

(………なんだ?あんなに急いで………何かあったのか?)


アイナ

「さあ!勝負だ!!」


ミランダ

「望むところだ!!」


トランヴェル

(ミランダすまない。ちと出掛けてくる。アイナの面倒を頼む)


ミランダ

「ん?わかったよ~」


トランヴェルはドラフたちが気になり、後を追うことにした。


ドラフたちは待合室にたどり着き、部屋の中へと入る。

その部屋にはフンボルト軍のルージーとガデ、そしてミスリルの姿があった。


ドラフ

「あなた方がノーズからここに来るように言われたお三方ですか?」


ルージー

「はい」

「我々はフンボルト国所属、第3基地の軍人であります」


ドラフ

「あなた方はノーズから何て言われてここに来たんです?」


ガデ

「ノーズさんからは、こちらにいるミスリルという学者をここまで運ぶように言われました」


ドラフ

「ミスリル?」


ミスリル

(……)


ルージーの隣に座っているミスリルは一言も発さない。

ただ下を俯いて、憂鬱な表情になっていた。


クエリ

「あの……大丈夫…ですか?」


クエリはあまりにもミスリルの顔色が悪かったため、気分を窺った。


ミスリル

「もう……おしまいだ……」


クエリ

「はい?」


ミスリル

「もう………皆助からない」


アマミ

(大丈夫か?こいつ?)


ルージー

「すいません……この人は我々が出会った時からこんな調子で」

「なんでも魔女に追われ続けて頭がおかしくなってしまったようなんです」


ドラフ

「魔女だと?」


ルージー

「はい」

「実は我々も昨日フンボルト国で魔女に追われた身でありまして……魔女からノーズさんに逃してもらったのです」


クエリ

「逃がしてもらった………?それでノーズは?」


ガデ

「それはわかりません……我々が脱出できるようにお一人で魔女に立ち向かわれたのです」

「我々はノーズさんが魔女と戦っている隙に逃げてきたのです………」


ガデ

「我々のためにノーズさんは身を挺して戦ってくれたのです」

「我々も必ずミスリルをこの研究所へ連れていくことを約束して脱出したのです」


ドラフ

「………ふむ。なるほど。経緯はだいたいわかった」


イヴ

「ノーズは無事だろうか………」


ドラフ

「奴のことだ。きっとしぶとく生きているだろう」


クエリ

(………ノーズ)


ドラフ

「ところで魔女ってあのソフィアという奴か?」


ルージー

「名前はわかりませんが、その魔女は紅いドレスを着ていました」


ドラフ

「紅いドレス……ソフィアは青いドレスだったな」

「ソフィアではないかもしれん………」


クエリ

「赤いドレス………もしかしてダリアなのでは……?」


アマミ

「まあ魔女がどんな奴だったのかはさておき、なんでノーズはこのミスリルってやつをここに連れてくるように指示したんだ?」

「ミスリルは何か特別な存在なのか?それとも何かやってくれるのか?」


ルージー

「それが我々もよくわかっていないのですが、このミスリルという男はなんと魔女の魔法を無効化にする何かを開発したとのことなんです」


ドラフ

「!?」


アマミ

「なんだって!?」


ドラフ

「魔女の魔法を無効化だと?」

「そんなものを作れるのかあんた!?」


ミスリル

「……」


ミスリルは沈黙している。ずっと下を向いたままだ。


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