新たな脅威７
ノーズ
「やめろ貴様ら！！お前らは騙されている！！」
青い鎧F
「黙れ！！魔女の手下め！！」
青い鎧A
「覚悟しろよ！！」
ノーズ
「くそッ」
「お前たちがそんなモノを持っちゃいけない…そんなモノは！！」
青い鎧A
「いっけえええええええ！！！」
鎧たちは銃のトリガーを引き、銃弾を放っていく！！
あまりの弾丸の多さにノーズは避けきることができず、攻撃を受けてしまう！！
ノーズ
「ぐああ……」
ノーズは血を吹き出し、その場で倒れる……。
青い鎧たち
「やったあああああ！！！」
アルヴェ
「よくやったわ皆！！」
青い鎧A
「ねえアルヴェ！！私たち強くなったよ！！」
アルヴェ
「皆の想いが奇跡を呼んだのよ……これならきっと魔女を倒せるわ！！」
青い鎧Ｃ
「これならパパもママも救える……！」
青い鎧F
「魔女を倒せればパパとママに会える……！！」
青い鎧たちは勝利と希望に満ち溢れ、喜びに浸る。
しかし、一体だけ倒れたままであり、そのことに一体の鎧が気づく。
青い鎧Ｇ
「ミーア？」
青い鎧A
「ミーア！？どうしたの！？」
ミーアと呼ばれる青い鎧はピクリとも動かない。
アルヴェ
「そんなミーア……」
アルヴェはポロポロと涙を流す……。
青い鎧Ｃ
「まさか…ミーア…ミーア！！」
青い鎧Ｇ
「ねえアルヴェ！！ミーアは死んじゃったの！？」
アルヴェ
「うう……ミーアは…死んでるわ」
青い鎧A
「え……」
青い鎧Ｇ
「そんなミーア！？」
アルヴェ
「皆……悲しいけど……ぐすっ…ミーアとは…ここでお別れよ」
青い鎧Ｄ
「ミーア！！いやだミーア！！返事してよ！！」
青い鎧たちは悲しみに包まれていく……。
アルヴェ
「皆……ミーアを弔ってあげましょう」
「彼女は最後まで勇敢に戦い、みんなに奇跡をもたらせてくれたわ」
青い鎧たちは外に出て地面を掘り、ミーアを埋葬する。
そして皆黙とうをし、ミーアが安らかに眠れることを心から願った。
アルヴェ
「これから皆戦いは険しくなっていくわ……」
「でも大丈夫……皆で力を合わせればきっと勝てる」
「ミーアの分も皆が戦って勝利をおさめるのよ！！」
青い鎧たちは涙をぬぐって、凛々しい顔つきになっていった。
青い鎧Ｃ
「アルヴェの言う通り……私たちは負けるわけにはいかないわ！！」
「皆で取り返そう！！私たちの世界を！！私たちの家族を！！」
青い鎧たち
「おー！！！」
青い鎧たちは声を高らかに上げ、団結していく！
その傍らでアルヴェは微笑む……。
にこやかに…微笑んでいた……。
一方、ルージーたちはノーズがアルヴェと戦っている最中に、
戦闘機を見つけ、それに搭乗していた！
ガデが操縦席に座り、戦闘機を作動させる！
ミスリル
「降ろせ！！降ろしてくれえええ！！！」
ルージー
「大人しくしろ！！この！！」
ルージーは暴れるミスリルを抑える。
ガデ
「よし！！飛ぶぞ！！」
ルージー
「了解！！」
ガデは戦闘機を発進させた！！
戦闘機でエアポートから脱出し、フンボルト国を抜けて、クラフト国に向かっていった。
その後方で銀色の竜が航空機を見つめていた。
一方、青い鎧たちを使ってノーズを倒したアルヴェは、
青い鎧たちを次々と魔法陣で休憩地点へ転送させていた。
休憩地点はアルヴェが作った架空の居間だ。
青い鎧たちは普段ここで、食事や休息をとっており、
今回のように戦闘があれば魔法陣で召喚される。
アルヴェ
（さて……）
青い鎧たちを全員転送終えたアルヴェは一息つく。
アルヴェ
（どうやらミスリルはもうここにいないみたいね）
（どこにいったのかしら……）
アルヴェの目が紅く光りだす……！
アルヴェ
（ああ……そう）
アルヴェの目にはミスリルが戦闘機の中にいる場面が映しだされている。
アルヴェ
（海を渡っていったのね……）
アルヴェは上空にいる銀竜の目とリンクさせ、
ミスリルを乗せた戦闘機がフンボルト国を超えていくところを見ていたのだ。
アルヴェ
（時間稼ぎだったのね…やられたわ）
アルヴェは倒れたノーズに目をやる。
アルヴェ
（こいつ……やけに人間にしてはしぶとかった）
（利用価値はありそうね……フフフ……）
アルヴェは倒れたノーズを魔法陣で回収し、その部屋から出ていった。
それから彼女は、上空にいる銀竜を基地の前に着陸させ、銀竜の背中に乗る。
アルヴェ
「さあ……ミスリルを追いかけに行きましょうか」
「奴らを追いかけて！！」
銀竜は翼を大きく広げ、地面を蹴り上げ、上空へと舞い上がる！
アルヴェはミスリルたちを追いかけていった……。
