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ミランダ1

トランヴェルは上の階へ進み、さらに奥にある会議室へと向かう。トランヴェルは精神状態のため、壁をすり抜けることができる。会議室のドアをくぐり抜け、中へと進んでいく………。


会議室には軍服を着た人間がたくさんいた。

何か話し合いをしているようだ。


トランヴェル

(ミランダは………いないな)


ミランダの姿が見えなかったので、トランヴェルは奥へと進む。


トランヴェル

(いないかな………)


辺りを見渡すが、ミランダの姿は無い。

あきらめて下の階へ戻ろうとしたところ、

ばったりと出会う。


ミランダ

「………!?」


トランヴェル

(………あ)


ミランダ

「トランヴェル!?」


トランヴェル

(ミランダ!?)


両者は驚いた様子でお互い顔を合わせた………。


ミランダ

「トランヴェル久しぶり………!」


トランヴェル

(シーッ!)


トランヴェルはミランダの口元を羽で押さえる。


トランヴェル

(私の姿は皆には見えないのだ………静かにして)


ミランダ

「そう言えばそうでした………」


トランヴェル

(久しぶりの再会で突然だが、君と話したいことがある。どこか二人で話したい)


ミランダ

「んーとね。今、クラフト国の軍人たちと話し合いをしてるんだ」

「それが終わったらお話できるかも」


トランヴェル

(わかった。今日のいつ頃だ?)


ミランダ

「いつ終わるかわからないけれど、だいたいいつも19時ぐらいには解放されるからそれ以降なら大丈夫」

「20時にしない?」


トランヴェル

(20時ね。どこに行けばいい?)


ミランダ

「この施設の隣の宿泊施設」


トランヴェル

(なんだ………一緒のところか)


ミランダ

「トランヴェルもそこにいるの?皆も一緒?」


トランヴェル

(ああそうだよ。ただララたちはいないけれどな)


ミランダ

「え?一緒じゃないの?」


トランヴェル

(まあそこら辺は後で話をしよう)

(施設の何号室?)


ミランダ

「303だけど、お母さんもいるからラウンジでお話しましょう?」


トランヴェル

(ラウンジじゃまずいな………なるべく人がいないところがいい………そうだ!イヴの部屋でいいか)


ミランダ

「イヴ?」


トランヴェル

(私の仲間だ。たしか703号室だったかな)


ミランダ

「7階に行けばいいのね」


トランヴェル

(うん。7階のエレベーター前で会おう)


ミランダ

「わかった!また後で!」


ミランダは会議室の中へ戻る………。


トランヴェル

(よし………イヴのところへ戻ろうか)


一方ノーズは武器を調達するためにクラフト国の中心街へと足を運んでいた。


ノーズ

「………っち」


ノーズは武器屋で品定めをしながら舌打ちしていた。


ノーズ

(やはりここらではしっくりとくる銃器が無い………)

(戻れるなら今すぐにでもフンボルトに戻りたい)


ノーズは前回の戦闘で銃器をいくつか破損してしまい、さらに弾薬が不足していた。


(まずいな………マシンガンがいかれた上に弾薬もごくわずか………次に竜に襲われた時どうする?)

(奴等には銃器が有効だが………確たる上はこのソードで戦うしかない)


ヒュッ!


ノーズは店のソードを軽く振り、使いやすさを確認している。


ノーズ

(………もし弾薬が切れたら覚悟を決めなければならないな)

(こんな武器で戦えるかどうか………)


(魔法が効かない以上、魔物の体に戻っても意味は無い)

(やはり今の人間の姿で戦うしかないか)


ノーズは何本かソードを購入し、武器屋を出て研究所へ戻ることにした。


午後19時頃、ミランダとコーネリアスは軍部から解放され、宿へと戻る。

ミランダは研究所に呼ばれたと嘘をついてコーネリアスのもとを離れた。

彼女はエレベーターに乗り、7階へと向かう。


ミランダ

(まさかこんなところでトランヴェルに会うだなんて………)


ミランダは思い出す。

トランヴェルと出会ったあの日のことを。

そして魔女協会でトランヴェルたちと一緒に戦ったことを。


ミランダ

(ララたちはどうしてるのかな………?トランヴェルと一緒では無いようだけど)


チン………


エレベーターが7階に着き、扉が開かれる。

ミランダがエレベーターから降りたところに一人の女性がたたずんでいた………。

そしてその女性の肩にトランヴェルがとまっていた。


トランヴェル

(来たかミランダ)


ミランダ

「トランヴェル!」


イヴ

「はじめましてミランダ」

「私はイヴ。トランヴェルの魔女です」


イヴはミランダに挨拶をし、手をさしのべる。


ミランダ

「はっ………はじめまして!ミランダです!」


ミランダはイヴの手を握り、握手をする。

若干緊張しているようだ。


ミランダ

(この人………今日研究所で面会した時にいた人だ。トランヴェルの仲間だったんだ………)


イヴ

「ミランダ。こちらへ」


イヴはミランダを連れてイヴの部屋へと案内する。

部屋の中にはアイナの姿があった。


アイナ

「………こんにちは!」


アイナは壁に少し隠れて恥ずかしそうにミランダへ挨拶をする。


ミランダ

「こんばんは」


ミランダはにっこりと笑顔を見せて挨拶する。


トランヴェル

(彼女はアイナ。ミランダと同じ魔女だ)


ミランダ

(え………こんな小さい子が!?)


トランヴェル

(うん………仕方なくこの子も魔女にしたんだ)

(とりあえず、ソファーに座りなよ)


ミランダ

「あっ………ハイハイ」


ミランダとイヴはソファーに座り、対面する。

トランヴェルはイヴの肩にとまり、ミランダに話しかけていく。


トランヴェル

(改めてミランダ久しぶりだね)


ミランダ

「うん!本当にビックリしたよトランヴェル!まさかこんなところで会うだなんて………」


トランヴェル

(ああ………私もビックリした)

(しかしよく魔氷から無事だったな)


ミランダ

「あー………うん本当にね」


トランヴェル

(今日、ラウル研究所の所長たちとの話ではたまたま魔氷に襲われなかったって聞いたけど実際はどうなの?)


ミランダ

「何故その話を………あーそっか………イヴさんはあの時いましたよね?」


イヴ

「いました。トランヴェルも実はあの場にいたのです」


ミランダ

「トランヴェルもいたの!?」


トランヴェル

(ああ。隠れて聞いてた)


ミランダ

「そうだったんだ………」


トランヴェル

(で?どうなの?結局のところ?ミランダはやっぱりたまたま助かったのか?)


ミランダ

「ううん………あの時はたまたまって言ったけど本当はね」


ミランダは突如左手を掲げる!


ミランダ

「この神の左手で助かりました!!」


イヴ

「………!?」


トランヴェル

(は………はあ)


ミランダのどや顔にイヴとトランヴェルは一瞬言葉を失った。

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ツイッター:@hukurai_eichi
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