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ラウル研究所2

リリィ

「ドラフさん!!」


ドラフ

「リリィ久しぶりだな」


リリィ

「久しぶりじゃないですよ!?」

「今までどこにいらっしゃってたんですか!?」

「ペルー村事件からいきなりいなくなってしまって………死んだのかと………」


リリィはまさかこんなところでドラフと再開するとは思っておらず、涙目になりながらドラフに話しかける。


ドラフ

「心配かけてすまなかったなリリィ」

「そうか………ペルー村以来か………」

「あの後私も色んなことがあってな………話せば長くなるからまた今度の機会にしよう」


リリィ

「ドラフさん………あなたが居なくなってから私は………」


ドラフ

「リリィ。面会する時間が限られているんだ………本題に入ろう」


リリィ

「………絶対後で話してくださいよ………」


ドラフ

「わかった」


リリィ

「絶対ですからね!………またどっかに行ってはダメですよ!」


リリィは若干怒っている様子だ………。


ドラフ

「やれやれ………」


アマミ

「相変わらずだなドラフ」


ドラフ

「………お前も元気そうだなアマミ」


ノーズ

「話を進めていいか?」


ドラフたちの会話にノーズが割り込む。


アマミ

「どうぞ~」


ノーズ

「まずは魔氷に襲われた時のことを聞きたい………その時の二人はどんな状況だったのだ?」


ドラフ

「いや、もう単刀直入に聞こう」

「どうやってお前たちは魔氷から助かった?」


アマミ

「まあ何度も話をしているからあれだけど………俺たちはその時、魔法研究所にいたんだ。魔法障壁装置で俺たちは助かったんだよ」


ドラフ

「魔法障壁装置………もしかしてペルー村にあったものか?」


アマミ

「そうだね。元々ペルー村にあったものだよ」

「魔法障壁装置を複製するために魔法研究所へ移したんだ」


ドラフ

「まさか魔法障壁装置が魔氷を防げるとはな………」


リリィ

「厳密には魔法障壁装置が魔氷をすべて防いだわけではありません」


ノーズ

「………どういうことだ?」


ドラフ

「ああ………そうか」

「魔法障壁装置はペルー村全体に障壁を貼るものだ。装置が本当に魔氷を防げるのであれば、魔法研究所の生存者がもっといるはずだ」


クエリ

「なるほど………広大な魔法障壁が貼られているから、少なくても研究所にいた人たちの何人かは助かるはず………」

「実際その時、研究所には他にも人がいたんですよね?」


リリィ

「はい………研究者が100人ほどいました」


アマミ

「当時のことを詳しく話すると、魔氷に襲われる前に魔物が押し寄せてきたから、魔法障壁装置を作動させたんだ」

「魔法研究所に魔法障壁が展開して、魔物たちの侵入を防ぐことに成功した」

「それから魔氷が襲ってきて、魔法障壁が徐々に凍っていった………」

「その時、何とかしなきゃと思って、リリィと二人で魔法障壁をさらに厚く貼るために装置を操作してたんだ」

「その間、うちの研究員たちや護衛の魔法使いたちがバリアを貼っててくれたんだけど、それもむなしく皆氷に飲まれちまった………」

「それから魔氷が俺たちの目の前まで来てもうダメだって思ってたんだけど………魔法障壁の周りだけは魔氷が進行してこなかったんだ」


ドラフ

「周りだけ?」


アマミ

「そう周りだけな………何故か装置のほんの周辺だけは魔氷を防げたみたいなんだ」

「俺もリリィも装置の側にいたから魔氷に飲まれることは無かった」

「何故魔法障壁装置の周辺だけ魔氷を防げたのかはわからない」


リリィ

「………奇跡としか言い様が無いです」


ドラフ

「ふむ………」


バース

「そこで我々が今、魔法障壁装置を調べているところなんです」


ドラフ

「魔法障壁装置を持ってきたのか!?」


バース

「はい。魔氷に侵されていない部分のみ抽出し、ここまで運んできたのです」


ノーズ

「そんなもの運べるものなのか?デカそうだが………」


バース

「もちろん数十人で取り出し作業を行いました」

「取り出した後は、転送装置でここまで運びましたけどね」


クエリ

「よく魔氷のあるところから取り出せましたね………」


バース

「かなり大変だったと聞いてます」


ノーズ

「それで………調べてみて何かわかったことはあるのか?」


バース

「まだ解析中です。今日着手したばかりなので」


ドラフ

「それはそれは………結果が楽しみだな」


アマミ

「まあ僕が思うに魔法障壁装置の溜まり場の魔法粒子が魔氷を防いだんじゃないかって思ってる」


クエリ

「溜まり場………?」


リリィ

「魔法障壁装置は魔法障壁を展開する前にある程度の魔法粒子を一斉に放出する必要があるんです。そのため装置には魔法粒子を溜める場所があるんですよ。それを溜まり場って呼んでるんです」


クエリ

「その溜まった魔法粒子が魔氷を防いだと………」


アマミ

「うん。そうとしか考えられないかな………。魔法障壁自体は魔氷を防げなかったし………。濃くなった魔法粒子が魔氷の進行を妨げたのだと思う」


ドラフ

「ふむ………果たしてどうだか」

「どんなに濃い魔法粒子でも魔氷は防げそうに無さそうだが」


イヴ

「お前たちが呼ぶ魔氷とやらは魔女の禁断魔法だ。そこらの魔法では防ぐことができない」


突然、イヴが話始め、辺りがシーンとなった。


アマミ

「ん………?」


バース

「魔女の禁断魔法………?一体どういうものなのですか?」


イヴ

「あの氷は並大抵の魔法では効かないということだ」

「その魔法障壁装置とやらが魔氷を防げたのは、恐らく魔法とは全く別物であるに違いない」


アマミ

「………魔法とは別物………?」


イヴ

「魔法粒子を帯びていない物理的なものでなければあの氷を防ぐことはできなかった」

「現に竜にも魔法は効かず、実弾ならダメージを与えられただろう?あれと同じ原理で魔女の禁断魔法は物理的な攻撃しか効き目が無いのだ」


ドラフ

「物理的な物………か」

「要は装置の部分に魔氷を防げる何かがあるということか」


アマミ

「待て待て!どうしてそんなことがわかる!?」


ノーズ

「ああ………こいつは魔女のスペシャリストなんだ。お前たち国の研究者より詳しい」


アマミ

「なんだって!?」


ドラフ

「まあ………取り敢えず状況はわかった」

「どちらにしろ魔氷を防げたのは魔法障壁装置に他ならない」

「徹底的に調べる価値があるということだ」


ピピピピピピッ


バースの腕時計から音が聞こえてくる。


バース

「どうやら時間みたいです」


ドラフ

「早いな」


リリィ

「まだまだ話したいことがありますが………」


バース

「すいませんが、決まり事なもので、ここまでですね」


リリィ

「ならば仕方ありませんね………アマミ君行こう」


アマミ

「ドラフ!またな」


ドラフ

「ああ………軍部から解放されたらゆっくり話し合おうじゃないか」


リリィ

「約束ですよドラフさん」


ドラフ

「ああ………」


リリィとアマミは部屋から出ていった………。


ノーズ

「どうして時間が設けられている?」


バース

「今彼らは軍部の管理下にいます。軍部も取り調べがあるため、我々との面会時間にも限りがあるのです」


ピピッ


バースの腕時計がまた鳴った。


バース

「次来るそうです」


クエリ

「次は確かペルー村の生存者ですよね?」


バース

「そうです。ペルー村の生存者2人です」


ギイイ………


部屋が開かれる。

中からペルー村の村長と結界師のサーべが姿を現した。

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