ラウル研究所1
ダフネスに戻ったドラフ一行。
その日はダフネスで過ごすことにし、明日はここを出てラウル研究所へ戻ることにした。
ライナー大陸の港にはギルティが迎えにくることになっている。
ヤヲールの話によれば、ムーンチャイルドにいた魔物たちは姿を消したと言う。
翌日、ヤヲールたちと別れ、ドラフたち一行は港へと向かう。たどり着いた時には既にギルティの姿があった。
ギルティ
「よお!無事で何より」
ドラフ
「ギルティ。またよろしく頼む」
ギルティはボートを全速力で走らせる!
クエリ
「ちょっと!?もう少しスピードを落としてよ!?」
ギルティ
「嫌だね!よく掴まってろ!!振り落とされるなよ?」
ギルティの危ない運転で約1時間でダフネス国に着く。
ギルティ
「さすが俺………1時間ぐらいで着いたぜ!」
クエリ
「………お前………ふざけるな………おえ」
ギルティ
「大丈夫か?吐くならあっちでしろよ」
クエリ
「お前………ころ………すぞ?」
ギルティ
「おー怖い怖い。いいじゃねーか早くついたんだから」
ノーズ
「そういう問題じゃないたろう………」
ドラフ
「おい行くぞ!もたもたするな!」
クエリ
「は………はい今いきます!」
酔ったクエリたちは馬車へ乗り込む。
ラウル研究所へ向かう途中、ドラフはギルティにいくつか質問をした。
ドラフ
「例の6人はどうだ?何かわかったことはあったか?」
ギルティ
「ユーリ大陸の生存者たちのことか?」
「まあいくつかわかったことはあるぞ」
「そうそうドラフ。お前にとって朗報だ。生存者の中に魔法研究所の者が二人いたぞ」
ドラフ
「それは本当か!?」
ギルティ
「ああ………恐らくお前の知り合いじゃねーかな?なんかその研究所の所長らしいぞ」
ドラフ
「………ふむ」
ギルティ
「魔法研究所ではどうやら魔法障壁装置のお陰で助かったらしいぞ」
ドラフ
「魔法障壁装置だと!?」
ギルティ
「ああ。何でも魔法障壁装置の周りには魔氷が行き届いて無かったそうだ」
ドラフ
「魔法障壁装置………まさかペルー村の生存者も魔法障壁装置で助かったのか?」
ギルティ
「いや、ペルー村の生存者は結界師の力で魔氷を何とか防いだらしい」
「ペルー村の生存者の一人は結界師だ」
ドラフ
「結界師か………」
ギルティ
「俺も実のところ、まだ詳しく話を聞いてないんだ」
「生存者たちは昨日来たばかりだからな」
ドラフ
「………そうか」
ギルティ
「バース所長たちは魔法障壁装置と結界師の力に魔氷を防ぐ何かがあるんじゃないかって目星をたてているそうだ」
「今頃研究を始めてるんじゃないかな?」
ドラフ
「ほう………」
ギルティ
「ただ生存者の中で結界や魔法障壁無しに奇跡的に助かった者が二人いるんだ」
ドラフ
「ルナ街からの生存者か?」
ギルティ
「そうそう。その二人が住んでいた家だけ魔氷が回らなかったとか………詳しくはよくわからん」
ドラフ
「………そうか。ならば一刻も早く話を聞きたいところだ」
「ギルティもっと飛ばしていいぞ」
ギルティ
「了解~」
ギルティは馬にムチを叩き、速度を上げた!
クエリ
「お願いだからゆっくり行ってええええええ!!」
クエリの悲鳴と共に速度は増し、馬車は異常なスピードで山を駆け上がって行った………。
馬車に揺られて30分ほど、ラウル研究所にたどり着いた。
ギルティ
「いつもの待合室で待っててくれ。バース所長を呼んでくる」
ドラフ
「わかった」
待合室で待つこと10分、バースとギルティが部屋に入ってきた。
バース
「ドラフさんよくご無事で」
ドラフ
「ああ、何とか生き延びて帰ってこれましたよ」
ドラフはバースたちに今までのことを話す。
そしてバースたちもドラフたちへ生存者6名のことを話した。
現在、生存者6名は軍部の者から当時の状況について聞き取りをされているとのことだ。
今日は面会ができないが、明日以降ならば15時から面会することが可能とのこと。
バース所長と共にドラフたちは生存者たちと面会することにした。
バース
「今日はゆっくり休んでください」
ドラフ
「ありがとうございます」
ドラフたちは研究所に隣接している宿へ泊まることになった。
トランヴェル
(ルナ街からの生き残りか………まさか)
イヴ
「何か思い当たりがあるのですか?」
トランヴェル
(ああ………恐らくな)
翌日、ドラフたちとバースは面会室へと向かう。
バース
「面会はそれぞれ2名ずつ。そして一組あたり30分時間を頂いてます」
ドラフ
「時間制限があるのか………」
バース
「すいません………軍部の指令なので………」
ドラフ
「ならば仕方ない」
ドラフたちが部屋に入ると、椅子が6人分用意されていた。ドラフたちはそこに腰を掛ける。そして真正面には透明の仕切り壁があり、壁の向こうには椅子が2つ用意されていた。
ノーズ
「なぜ仕切りが………まるで罪人との面会みたいだな」
ドラフ
「本当にな」
バース
「最初はアポロ市の魔法研究所からの生存者ですね」
ギイイ………
奥のドアが開かれる。
そして、中に2名入ってきた。
ドラフ
「やはり君たちか。よく生き残れたな」
中に入ってきたのはドラフがよく知る二人であった。
リリィ
「………!」
アマミ
「おい!?お前………まさか」
ドラフ
「元気そうだなリリィ君、そしてアマミ」




