ムーンチャイルド3
ノーズ
「金色の………竜!」
竜竜
「グオオオオオオオオオオオ!!」
竜の口から無数の雷が放たれた!!
ドラフ
「ヤバイぞ!伏せろ!!」
ドドドドドド!!
突然ドラフたちがいる地上にバリアが展開される!
バリアは龍から放たれた雷を防いでいた!
クエリ
「バリア!?」
ガタリア
「いや、これは結界だ!」
ノーズ
「結界!?結界師か!?」
バチバチバチバチバチバチ
竜の雷は結界によって防がれた!
あちこちから結界師が姿を現す………!
竜
「オオオオオオオオ!!」
金色の竜は何度も口から雷を放っていく!!
結界師たちは結界を強化し、雷を防いでいく!!
クエリ
「すごい………龍の攻撃を防ぐなんて」
ノーズ
「感銘を受けている場合じゃないぞ!反撃だ!!」
ノーズは銃を取りだし、龍へ放っていく!
龍は悲鳴をあげながら、上空へ逃げていく!
ノーズ
「もう撤退したのか?」
ドラフ
「………いや、気を緩めるな」
アイナ
「町を直さなきゃ」
アイナは炎を生成し、建物を元の姿へと戻していく!
重症を負っていた国のトップたちも傷が癒されていく!
ガタリア
「なんだこの力は………」
「これが彼女の魔法………すごすぎる」
施設は元通りになり、死者以外はみんな元の状態に戻った。
ノーズ
「やはり逃げたか?襲ってこないな」
ドラフ
「だと良いのだが………」
フオオオオン………
どこからか雄叫びが聞こえる………。
クエリ
「………!」
フオオオオン………
フオオオオン………
ドラフ
「この鳴き声は………まさか」
フオオオオン!!
ドドドドドドドドドドドド!!
どこからか足音が聞こえてくる………!
しかも大勢の足音だ………!
ノーズ
「まさか………魔物!?」
ドオオオオオオオオオ!!
地上から大勢の魔物が地下へ侵入してくる!
ドラフ
「魔物だ!!」
その数はざっと100体以上はいる!
ノーズたちは魔物たちへ攻撃していくが、
捌ききれず、魔物たちに押し寄せられてしまう!
結界師たちも結界を貼り、魔物の進行を防ごうとするが、魔物が次から次へと突進し、その結界は破壊されてしまう!
ドラフ
「まずい!?このままでは!?」
ブオオオオオオオ!!
アイナの炎が周辺の魔物たちを焼く!!
されど、次から次へと絶え間無く魔物たちは涌き出てくる!
トランヴェル
(これじゃツクヨミ国の二の舞じゃないか!?)
ドオオオオオオオオオン!!
上空から雷が落ちてくる!!
ノーズ
「くそ!?さっきの竜の攻撃か!?」
雷は施設を破壊していき、施設の中にいた人々を襲う!!
ドラフは爆弾を投下し、魔物たちを吹き飛ばす!
ドラフ
「ここにいては捌ききれない!地下へ逃げるぞ!!」
ノーズ
「地下へ逃げてどうする!?」
ドラフ
「ここにいてはやられるだけだ!逃げた方がいい!!」
ガタリア
「地下はこっちです!!」
ガタリアの指差す方に地下道へ続く転送装置が見えた!
ガタリアを先頭にドラフたちは転送装置へ入り、地下へと逃げ込む!
転送先は地下第二階層へと通じていた。
ガタリア
「ひとまず二階層へ来たが………どうします?」
ドラフ
「魔物は恐らく転送装置を使えまい………。第一階層から第二階層までの通路を防ぐのが先決だ!」
ノーズ
「上にいた奴等は見捨てるのか?」
ドラフ
「あの魔物の数では助けることは不可能だ………」
ドラフはツクヨミ国の魔物の襲撃から他人を守れる余力が無いことを知っている。
彼は現状を打破するためには犠牲もやむを得ないと考えていた。
ガタリア
「通路はこっちです」
ノーズ
「通路を塞ぐだけでは現状は変わらんぞ!」
クエリ
「通路は一か所しかないはずです。通路で魔物たちを少しずつ駆逐するのはどうでしょう?」
ドラフ
「………それしかないな」
クエリ
「通路へ行きましょう!」
ドラフたちは通路へと向かう!
通路にはまだ魔物たちは来ていなかった。
ドラフたちは武器を整えて、第一階層から降りてくる魔物たちを迎え撃つことにした。
ザザザザザザ………
トランヴェル
(!?)
突如またトランヴェルにノイズが走る!
ザザザザザザ………
<応答………がいます>
トランヴェル
(またこの声か………!?)
ザザ………
<応答願います>
トランヴェル
(誰だ!?)
フオオオオン!!
遠くから魔物たちの声が聞こえてくる!
クエリ
「魔物の鳴き声………!?」
ノーズ
「どうやら来たみたいだな!」
ドドドドドド!!
足音が近づいてくる!
次の瞬間、曲がり角から大量の魔物が押し寄せてやってきた!
ドラフ
「戦闘体制!!ここで迎え撃つ!!」
ドラフとノーズは銃を構え、魔物たちを撃っていく!
クエリはバリアを展開し、魔物たちの進行を防ぐ!
アイナは杖を魔方陣から取りだし、さらに杖から炎を生成する!
アイナの炎で魔物たちは吹き飛ぶ!しかし、次から次へと魔物が襲ってくる!
クエリ
「バリア………もうもちそうにありません」
ドラフ
「このままでは………」
ガタリア
「第三階層へ逃げましょう!」
ノーズ
「これ以上逃げたところで………」
バリイイイイイン!!
クエリのバリアが破壊される!
魔物たちがドラフたちへ突進していく!
ノーズ
「ぐッ!?」
ノーズは魔物の群れに囲まれ、噛みつかれていく!
アイナ
「ノーズ!!」
アイナは炎の魔法でノーズに群がっていた魔物たちを吹き飛ばす!
クエリ
「ノーズ!大丈夫!?」
ノーズは全身噛まれており、大量に出血をしていた!
ドラフ
「ぐうっ!?」
ドラフも魔物を捌ききれず、魔物たちの攻撃を受けていく!
アイナはドラフの周りにいる魔物たちも魔法で吹き飛ばす!
魔物
「ガアアアアア!!」
アイナの背後に魔物が回り込み、アイナの背中を引っ掻く!
アイナ
「痛ッ!?」
クエリ
「アイナ!?」
アイナに魔物が何体か群がっていく!
トランヴェル
(まずいアイナが!?)
クエリは力を振り絞ってアイナに群がる魔物を魔法で消し飛ばす!
クエリは即座にアイナへ駆け寄る!
クエリ
「アイナ!?」
アイナの体も満身創痍であり、口から血を吹き出している!
クエリ
「アイナ!しっかりして!!」
ドラフ
「退避しよう………第三階層へ!」
ガタリア
「第三階層の転送装置はこっちです!」
ドラフは目くらましを魔物たちへ放つ!
大きな光が魔物たちを包む!
魔物たちの目が眩んでいるうちに、ドラフはノーズを背負い、クエリはアイナを担いで、ガタリアと共に転送装置へ向かう!
目がなれてきた魔物たちはドラフたちを追いかけ始める!
ドラフ
「くそ!もう来たか!」
ドラフは爆弾を魔物たちへ投げ、その場をやり過ごす!
ガタリア
「こっちです!」
曲がり角に転送装置が見えた!
フオオオオン!!
背後から大量の魔物が目と鼻の先まで来ていた!
ドラフ
「早く起動を………」
ガタリアは転送装置を起動させる!
クエリ
「バリアで!!」
クエリはボロボロの体でもう一度バリアを展開する!
魔物たちはバリアに衝突し、弾き返される!
転送装置は起動され、ドラフたちを第三階層へ転送した!
地下第三階層へ転送されたクエリたちは、すぐにノーズとアイナの手当てを行う。
しかし、魔力がほぼ切れかけているクエリではアイナの傷を完治させることはできなかった。
アイナは気を失ってしまったが、何とか一命をとりとめることができた。
ノーズも魔法でわずかに回復したものの、ぐったりしており、戦える様子ではない。
クエリ
「このままでは………」
ドラフ
「ヤバイな………」
ガタリア
「第三階層は第二階層から距離はあります………まだ魔物は来ないはず………」
ドラフ
「あの数は対処不可能だ………体制を立て直してここから脱出するしかない」
「第二階層へ戻ってさらに第一階層へ移動して外に出るしかあるまい」
「クエリ………回復魔法はまだ使えるか?」
クエリ
「何とか………やってみせます」
ドラフ
「すまない………こちらも武装をもう一度整えよう」
「地雷をこの通路に設置したい。ガタリアさん手伝えるか?」
ガタリア
「もちろん!」
ドラフとガタリアは魔物の襲撃に備えて地雷を設置していく。そしてクエリはアイナとノーズに回復魔法を少しでも多くかけていく………。




