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クラフト国3

軍人たちはぞろぞろとドラフたちのいる待合室へ入る。


軍人

「バース所長。失礼します」


バース

「お………もう来たんですね。どうぞ中へ」


ドラフたちはクラフト国の軍隊と話をし、今までの経緯について説明した。

話し合いの結果、一度クラフト国の最高司令部と直接顔合わせすることになった。


ドラフたちは軍人の用意した馬車に乗り込み、軍人施設へ移動した。

早速、施設の中へ案内され、最高司令部の上層部の何人かと話し合いをすることになった。


最高司令部からは、最高司令官のガタリア、副司令官のビター、その他4人在席していた。


ガタリアたちの話によれば、クラフト国の軍隊では全く竜に力が及ばないとのこと。

そして氷の調査もクラフト国を含め、約20ヵ国の調査団がユーリ大陸へ向かったが、何も成果を得られなかったという。ちなみにこの氷については世間では「魔氷」と名付けていた。そしてユーリ大陸が魔氷に覆われた事件を魔氷大災害と呼んでいた。


ガタリアたちは、ドラフたちが竜を倒したという話から、ドラフたちがどうやって竜を撃退したのか、そもそもドラフたちは何者なのか伺った。


ドラフは自分たちがツクヨミ国の軍人であることを伝えた。クエリは魔女狩隊であること。ドラフはツクヨミ国の研究者であること。ノーズは元軍人でフリーランスであることを伝えた。ノーズが魔女協会に属していたことは伏せた。あくまでも元軍人で、武器の商人という設定にしたのだ。

アイナについては、天才魔法使いという名目で紹介した。本来ツクヨミ国が管理していた住民のデータベースには彼女が魔法を使えることは記されてはいないが、そのデータベースもツクヨミ国と共に凍ってしまったので特に嘘をついてもバレないと判断した。


ドラフたちはもう一度今までの経緯と竜との戦闘について話をした。竜には魔法がほとんど通じないということ。そして魔法より銃器の方が通用するということ。

竜を倒すと竜の体から魔氷が涌き出ることを伝えた。

その後もガタリアたちと共に竜と魔氷の対策について話し合いをした。


結論からすると、龍と戦うには爆弾や銃器が必要であるということ。そして隔離した人のいない地域で龍を倒す必要があるということがわかった。

そして現在、世界中の国のトップたちがライナー大陸のクレーターサミットと呼ばれる首脳会議施設で竜と魔氷の対策を練っているということがわかった。

ドラフたちは唯一竜を撃退したパーティーであることから、クラフト国を通して世界首脳会議に出ることになった。ガタリアたちと会話を終えたドラフたちは軍事施設の近くにあるホテルへ泊まることになった。


クエリ

「なんだかすごいことになってきましたね………」


ノーズ

「まさかこんな形でクレーターに行くことになるとは………」


ドラフ

「これで我々の意見を全人類へ届けることができる」

「やっと人類が魔女と対抗するために力を合わせようとしているのだ。こんなに嬉しいことはない」


ノーズ

「そうだな」

「今までは各国がそれぞれ魔女の対策を考えていたが、やっと人類がお互い協力して打破しようとする姿勢が見えてきたわけだ」

「戦争していたころが嘘のようだな」


ドラフ

「世界では不安と恐怖に陥っているが、これは魔女と龍を倒すチャンスだ!必ず打ち勝とう」

「ここで人類が魔女に勝てることを人類史に刻むのだ」


ドラフたちは話し合いの後、各々部屋に入り、休息をとることにした。

明日はブリジット大陸を抜けてライナー大陸へ向かい、クレーターサミットで世界首脳会議に出席する予定だ。


トランヴェル

(まさかこの世界の首脳会議に出ることになるなんて)

(状況も状況だし………世界が本当に驚異にさらされているのだから人類が結束しているわけか)


(しかし………やはりこの世界は自分がいた世界より人類として一つにまとまっている気がするな。首脳会議みたいのは自分の元いた世界にもあったけど、本当に一部でやっていたり、地域でやっていたり、先進国でやっていたり………唯一世界で集まってやる出来事はオリンピックとかワールドカップとかでしか見たことが無い。こうやって軍事で全世界が協力するというのは初めて見る出来事だ)


(あの魔女がいっていた通り、本当に魔女と戦う日がやってきそうだ。人類が結束しつつある……)

(ここまであの魔女の計画通りだとしたら怖いな)


トランヴェルは色んな思考を巡らしていたため、眠れずにいた。

これから竜や魔女たちと戦っていくことの不安や葛藤、そしてララたちの安否や魔女たちの動向が気になって仕方がない。あまりの緊張した状態に寝付けず、ずっと夜空を見ていた。


トランヴェル

(………そういえばこの世界には月が2つあるんだな)


空には青白く輝く月と黄金に輝く月があった。


トランヴェル

(………マベルの家にいたころは月が一つしか見えなかったのに。ここでは2つ月が見えるんだ………)

(ペルー村の時も月は一つしか無かったような………)


トランヴェルはマベルの家にいた頃からここまでの事を思い返した。


トランヴェル

(気がつけばマベルのペットとしてこの世界にいた。それからペルー村でララとカリアを魔女にして………それからルナ街でミランダやイトたちと出会って………それから………アポロで魔女と戦って………)


(本当に私は何者なんだろう………最近見る夢からこの世界とは違うところにいたようだけど)

(何で記憶が曖昧なんだろう………どうしてこの世界に来たんだろう………どうして魔女にする力があるんだろう………何一つわからない………)


トランヴェルは悩みに悩み、いつの間にか疲れて寝てしまった………。


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